──最後に、佐野さんがドラマ好きになった原点を教えてください。
佐野:高校生のとき、学校に行きたくなくて、ひきこもっていた時期がありました。その頃、ドラマだけが慰めで、ドラマの続きを見るために、明日も起きよう。そんな生活を送っていたんですね。だた、そこから一直線にドラマ作りを目指したというわけではなくて、大学3年生の進路を考えるときに、ふと、この経験を思い出したくらいなんですが、やってみたら楽しくて、続けていくうちにますます楽しくなって、今は夢中に、必死になっています。
●佐野亜裕美/さの・あゆみ
1982年生まれ。静岡県出身。東京大学卒業後、2006年にTBSテレビ入社。『王様のブランチ』を経て2009年にドラマ制作に異動し、『渡る世間は鬼ばかり』のADに。『潜入探偵トカゲ』『刑事のまなざし』『ウロボロス この愛こそ、正義。』『おかしの家』『99.9 刑事専門弁護士』『カルテット』『この世界の片隅に』などをプロデュースし、2020年6月に関西テレビへ。現在、『大豆田とわ子と三人の元夫』を担当する。