芸能

夏ドラマが“過去最速”でスタート 五輪だけじゃないTV局の事情

21日スタートの新・月9ドラマで主演を務める(時事通信フォト)

波瑠主演の月9は6月21日からスタートした(時事通信フォト)

 通常であれば7月第2週目以降にスタートすることの多い夏ドラマ。それが今クールでは、各局とも“過去最速”とも言える早い時期に放送をスタートさせている。そこにはこの夏に開催予定の東京オリンピックだけではない、ある理由があるという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 6月21日、まだ春ドラマが終わっていない時期であるにもかかわらず、新たな月9ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)がスタートしました。ネット上に「もう夏ドラマ?」という声もあがっていましたが、驚いてしまうのは当然でしょう。

 しかし、今年はその他の夏ドラマも明らかにスタート日が早いのです。下記にプライム帯で放送されるドラマのスタート日を放送順に挙げていきましょう。

『ナイト・ドクター』(フジテレビ系、月曜21時)6月21日スタート
『IP~サイバー捜査班』(テレビ朝日系、木曜20時)7月1日スタート
『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系、日曜21時)7月4日スタート
『ボクの殺意が恋をした』(日本テレビ系、日曜22時30分)7月4日スタート
『彼女はキレイだった』(関西テレビ・フジテレビ系、火曜21時)7月6日スタート
『刑事7人』(テレビ朝日系、水曜21時)7月7日スタート
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系、水曜22時)7月7日スタート
『緊急取調室』(テレビ朝日系、木曜21時)7月8日スタート
『#家族募集します』(TBS系、金曜22時)7月9日スタート
『ボイスⅡ 110緊急指令室』(日本テレビ系、土曜22時)7月10日スタート
『プロミス・シンデレラ』(TBS系、火曜22時)7月13日スタート
『推しの王子様』(フジテレビ系、木曜22時)7月15日スタート

 12作中7作が7月第1週目までに第1話が放送されますし、それ以外の作品も、深田恭子さんから比嘉愛未さんへの主演交替があった『推しの王子様』以外は、すべて7月2週目以内のスタート。深夜帯に目を向けても、約半数の作品が7月第1週目にスタートするなど、やはり放送開始日が早いのです。

東京オリンピック前に人気を確保

 コロナ禍で春ドラマの撮影がストップし、スケジュールが大幅に乱れた昨夏は例外として、プライム帯で放送された2017~2019年の夏ドラマを振り返ると、2019年の『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)以外、すべて2~3週目にスタート。その『ノーサイド・ゲーム』も、9月20日の「ラグビーワールドカップ2019」開幕戦前に最終話を終えようとして7月7日に第1話を放送したという背景がありました。

 また、前期の2021年春ドラマと比べても、4月5日に第1話が放送された『イチケイのカラス』(フジテレビ系)以外は、すべて2~4週目のスタート。つまり、過去の夏ドラマを振り返っても、直前の今春を見ても、今夏ほどスタート日は早くないのです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン