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テレビが伝える「パラリンピック」 “感動の押し売り”は減ったのか

パラリンピック開会式での演技が絶賛された和合由衣さん(時事通信フォト)

パラリンピック開会式での演技が絶賛された和合由依さん(時事通信フォト)

開会式の注目場面を詳細に(日本テレビ『シューイチ』8月29日)

 情報番組として毎回のように新型コロナウイルスや国際問題まで扱うが、パラリンピックにも時間を割いて特集した。

 世界から絶賛された開会式の様子をVTRにまとめ、開会式直前のカウントダウンに出演していたはるな愛が生出演で解説した。放送で特に力を入れていたのが開会式で最も注目された「片翼の小さな飛行機」のパフォーマンスだ。

 主演は演技未経験の中学2年生・和合由依さん(13)。彼女は腕と足に先天性の障害がある。翼が一つしかないことで空を飛ぶ勇気を持てない飛行機を描いた物語で、片翼の小さな飛行機の役を演じた。彼女は様々な個性をもつ飛行機たちと出会い、彼らが自由に空を飛んでいることを知る。だがどうしても一歩をふみ出すことができない。

 思い悩む中で現れたのが光輝くトラック。「空を飛ぶ勇気がもてない」とうち明けると、中から布袋寅泰率いるロックバンドが登場。仲間たちに導かれ、片翼の小さな飛行機は滑走路へと進む。手拍子に送られながら、意を決して走り出す。そして、ついに小さな飛行機は空に飛び立つ。

 そのパフォーマンスをほぼ一部始終見せた。最後に「私たちには翼がある」。そんなメッセージが浮かび上がって終わる。主人公の和合さんには世界中から称賛が寄せられたが、自らオーディションに応募し、5550人の中から主役に選ばれたという。

「シューイチ」では主人公を演じた和合さんにインタビューした。演じるときに意識したのが空を飛ぶシーンだったという。

「あそこは表情も大切ですし、実は最後に手を広げたときに左手をあまり使えないんですけど、飛ぶときに最後実はちょっと左手も出して動かしていたんです。そういうところとか頑張りました。必ず笑顔で終わろうと思ってたんですけど、その後戻るときに泣いちゃって……。(中略)翼を広げて羽ばたいていく人生、そういうメッセージをみなさんにも受け取っていただけたらいいなと思います」

 この後でパラリンピック競技の映像が続く。競泳女子背泳ぎ100m(S2)決勝の山田美幸選手(14)の泳ぎを見せる。中学2年生の山田選手は生まれつき両腕がなく左右の足の長さが違う。水中カメラの映像で、彼女が両腕がないために肩でバランスを取って泳いでいることを説明して彼女のメダル獲得の泳ぎを伝えていた。

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