今後、妊活などに取り組むのか(写真は2019年)
出産で姿を消す女優を見てきた
常に目の前の仕事に全力で取り組んできた深田だったが、最近より一層、全精力を傾けたのには、ある理由があるという。
「実は深田さん、数年前から『そろそろママになりたい』との願望がありました。けれど、若いときから芸能界にいる彼女は、妊娠・出産で姿を消していく女優さんをたくさん見てきたそうです。深田さんにとって、妊娠・出産は、幸せの象徴である一方で、自分の居場所を失うことにもなるイメージもあった。何より事務所や仲間たちに支えられてきたのだから、でき得る限り恩返ししたいという気持ちも強かったはず。
結婚もまだですし、すぐにどうこうということはないでしょうが、可能なうちにできる限り仕事をこなして、今後に備えようと頑張っていた。CMを意図的に増やしたのも、いわば“箔付け”の意味合いもあったと思います」(前出・芸能関係者)
深田の頭に「ママ」という言葉がちらつき始めたのは、2017年頃だった。
「ちょうど妹さんに2人目の男の子が生まれたんです。幼い甥っ子2人をあやす深田さんは、彼らにメロメロで、『やっぱり兄弟はいいね~』と自分の子供のように喜び、ミルクからオムツの交換まで楽しそうにひとりでこなしていました」(深田の知人)
2018年のドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)の出演も大きな転機となった。ドラマで深田が演じたのは妊活に励む30代女性。何度も妊活にトライしながらも失敗して、ようやく体外受精に成功したのに流産してしまうという、難しい役柄だった。
「撮影中は楽しそうにしていた深田さんですが、妹の出産やドラマを経て、『どんなに健康に気をつけていても、女性にはリミットがある』『一度過ぎてしまった時間は取り戻せないんだ』との思いを深めていった。当時の彼女は30代半ば。妊娠するには、自分はもうそれほど若くないことに気づいたんです」(前出・深田の知人)
ちょうどこの頃、深田の前に現れたのが、杉本氏だった。知人の紹介で知り合ったふたりは急ピッチで関係を進展させた。深田は杉本氏との交際に幸せを感じながらも葛藤を抱えていたという。
「交際開始時からふたりは結婚を意識していました。だからこそ財産や今後の生活について婚前の契約書を交わしたんです。子供のことも意識していたと思います。40才が近づくにつれて避けられない『リミット』が重くのしかかり、さらに子供への思いが強くなった。
そんなとき、卵子凍結、受精卵凍結というアイディアを友人から聞いて深田さんは『そういう選択肢もあるよね』と一気に前のめりになった。ふたりの将来のためにも必要なことだからと、専門家の話を聞いたり、具体的に行動に移し始めたようです」(前出・芸能関係者)