差し伸べられた手は拒まない。その姿勢は留学中から見えた。ニューヨークで法律を学ぶ学生にとって、インターンは欠かせない。小室さんの場合、現地の邦人ネットワークの中心人物である弁護士がその場を提供したとされている。
「インターンには通常給与が支払われますが、小室さんは無給だった。とにかく、“履歴書に書けるインターン経験がもらえればそれでいい”という小室さんの希望に沿った形だったのでしょう」(別の在米ジャーナリスト)
なぜ、彼らはこれほどまでに小室さんと眞子さんに親切なのだろうか。
「“このふたりには支援する価値がある”と判断しているからでしょう。その背景には、アメリカならではの『ロイヤル観』があると言えます。ヘンリー王子とメーガン妃の扱いを見ていればわかるように、“ロイヤルはお金になる”と考えるのがアメリカのビジネス界です。暴露本に22億円、動画配信サイトとの契約では160億円ものお金が動いたとされています。
日本人が皇室に“畏れ多い”という感覚をもつ一方で、むしろ各国の王室よりも、皇室の方がより格式が高く、その分利用価値があると考える人もいるのでしょう。
そうした人たちには、機会があれば元皇族とお近づきになりたい、その縁を自分のビジネスに生かしたいと思う人も少なくありません。いま、小室さんに対して過剰に親切な在米日本人は、そうしたアメリカ人の心境をよく理解していて、いずれ小室さんや眞子さんを直接紹介することで、アメリカの社交界での自分の価値を上げたいと考えているのではないでしょうか」(前出・在米ジャーナリスト)
私は事実に基づかない情報に惑わされずふたりを応援し、元皇族から感謝されている存在です──そう言えるだけの実績作りが、いま、ニューヨークで進められている。
眞子さんは愛する人との住まいを遠く離れた異国に構えることで、元皇族としてのしがらみから脱出し、自由の国で生きていく。そう思い描いていたのかもしれない。しかし実際には、自らの意思では抜けがたい、別のしがらみの中に飛び込んでいくことになる。
※女性セブン2021年11月11日・18日号