ですが、BTS好きの友人から1年がかりで“布教”され、だんだんメンバーの顔を覚え始めて、彼らが登場する『花様年華』という漫画を読んだことで、本格的にハマりました。新規ファンなので、コロナ禍のいまは動画を見ることしかできませんが、いつか必ずコンサートに行きたいと思っています」
BTSを知ってはいるものの特別関心は持っていなかった人が、コロナ禍に発売された『Dynamite』によってハマったケースも多い。
フィギュアスケートの羽生結弦選手(26才)は、過去のインタビューでこう語っている。
《テレビで『Dynamite』を観た時に、この余裕感や姿勢などが特にショートのためには勉強になるのではないかと思い、“完コピ”しようと思って聴き始めました》《『ほかにもかっこいいものはないかな』と思って見つけたのが『DNA』で、まだ踊れないのですが、踊れるようになりたいなと思っています》『KISS & CRYシリーズVol.39』(東京ニュース通信社)
世界のトップアスリートですら憧れるBTSの勢いは、アジアだけに収まらない。昨年には、アメリカの音楽ヒットチャート「ビルボード」で、アジア圏出身のポップアーティストとして初の1位を獲得し、世界最高峰の音楽の祭典である米グラミー賞で2部門にノミネートされた。
「アメリカでもBTSは、大大大人気です」
そう語るのは、ニューヨーク在住の文筆家・佐久間裕美子さん。
「アメリカでは、ラジオで曲がかかることがレコードセールスの必須条件といわれてきました。BTSは、アメリカのアーティストに比べてラジオ局のサポートを得ていないハンデがありながら驚異的なセールスを叩き出している。
アジアのグループが、メジャーシーンでこれほど本格的に売れ続けるのは史上初。最近は、BTSがチャートトップを独占しまくるため、彼らのことは別格の存在とし、『いまは2位でも1位みたいなものだ』という言葉も聞かれるほど 」(佐久間さん)
BTSは、アメリカの音楽シーンに多大な影響を与えるほどに、大人気なのだ。
※女性セブン2021年11月25日号