ローン支払い以外のコスト増に要注意!
いまひとつ、忘れてはならないのが、新築マンションを購入すると、住宅ローン返済だけではなく、各種のラインニングコストがかかるという点だ。
民間調査機関の東京カンテイの調査によると、2019年に首都圏で専有面積70平方メートルの新築マンションを買った場合の月額管理費の平均は1万9085円、修繕積立金が7826円、駐車場利用料が2万3563円で、合計5万474円かかる。
東京23区だけに限ると、管理費が2万2911円、修繕積立金が8176円、駐車場利用料が3万2025円で、合計6万3112円に達する。
住宅ローンの返済に加えて、これだけの負担が発生することを考えておかなければならない。
変動金利型の利用でも、住宅ローンの20万3279円に6万3112円が加われば総額27万円近くに増える。全期間固定金利型だと29万円以上に増加するのだ。
しかも、これらのラインニングコストは、年を追うごとに増えるリスクがある。特に注意が必要なのは修繕積立金。最新の新築マンションの多くは、当初の修繕積立金を少なくして、5年後、10年後に積立額を増やす段階増額方式を採用している。そのため、5年後、10年後に負担がいくらになるのかも確認して、返済に問題がないかどうかを確認しておかなければならない。
以上のように、パワーカップルだからこそ、気をつけておかなければならない点が多い。収入が多いから大丈夫と慢心せずに、万全の資金計画を考えていただきたいものだ。