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「長嶋・新庄型」と「落合・イチロー型」、球界スターのマスコミ対応の違い

自らプロ野球界の盛り上げ役を買って出る新庄剛志ビッグボス(日本ハムのファンフェスティバルで挨拶する様子。時事通信フォト)

自らプロ野球界の盛り上げ役を買って出る新庄剛志ビッグボス(日本ハムのファンフェスティバルで挨拶する様子。時事通信フォト)

 監督就任から毎日のように話題を振りまいている日本ハムの新庄剛志ビッグボス。12月6日には『しゃべくり007』(日本テレビ系)、9日には『アウト×デラックス』、12日には『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2021』(ともにフジテレビ系)とバラエティ番組にも積極的に出演して、自らプロ野球界の盛り上げ役を買って出る。プロ野球担当記者が話す。

「新庄ビッグボスの発信力は、まさに今のプロ野球界に求められていたことです。就任早々、昼間のワイドショーに取り上げられ、夜の報道番組でも時間を割かれている。近年、地上波のスポーツニュースで野球を報じる時間は年々減少していましたから、プロ野球界全体にとって喜ばしい。

 バラエティ番組への出演も続々と決まっていますが、最近はテレビが番組に呼びたくなるようなキャラクターを持つ野球選手が少なかった。テレビの影響力は落ちているとはいえ、バラエティに出れば野球に興味のなかった層を取り込める。今の野球界に最も必要なのは、新規のファンを獲得することですから」(以下同)

 プロ野球はマスコミとともに発展してきたと言っても過言ではない。親会社に読売新聞を持つ巨人は、試合結果が翌日の新聞で大きく報じられ、日本テレビ系列でナイター中継されることで、人気を拡大していった。その際、選手の振る舞いがファンを惹きつけた。

「1958年に長嶋茂雄が巨人に入団し、大学野球よりもプロ野球が注目されるようになった。長嶋は秀でた成績を残すだけでなく、ファンのことを考え、マスコミにも協力的だった。翌年入団してきた王貞治も同様です。ONは球界の見本となり、率先してファンサービスをしたし、メディアへの受け答えもしっかりしていた。

 ONがやるのだから、他の選手がやらないわけにはいかない。プロ野球の発展を考える上で、人気、実力とも先頭に立つ2人の振る舞いは非常に重要だったと思います。野球選手は野球を第一に考えるが、野球に取り組むだけでもダメだと背中で教えていました」

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