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『クレイジージャーニー』復活の裏事情 TBS月曜ゴールデン帯の深刻な視聴率問題

『クレイジージャーニー』復活にTBS局内の期待は大きい(公式サイトより)

『クレイジージャーニー』復活にTBS局内の期待は大きい(公式サイトより)

 異例の復活の背景に何があったのか──。TBSが秋の改編で『クレイジージャーニー』を月曜21時台で始めると発表した。同番組は2015年から深夜帯でスタートし、独特なこだわりを持って世界を旅する“クレイジー”な人々の各国のレポートが話題を呼び、2016年には放送文化に貢献した優秀な番組に贈られる『ギャラクシー賞』を受賞するなど評価が高かった。しかし、2019年にやらせ問題が発覚し、終了した。

 そんな“いわくつき”番組の再登板は珍しい。MCを務める松本人志はツイッターで〈【クレイジージャーニー】 が復活することになりました! 10月から新たな気持ちでやらせでいきます。あ。やらせていただきます〉と報告した。TBS関係者が話す。

「過去の一部の放送にやらせがあったことは間違いないのですが、全てがやらせだったわけではない。視聴者がそれをわかってくれて、待望論を起こしてくれた。そのため、再スタートに辿り着けて、本当に感謝しています。

 実際、去年の5月19日に放送した2時間特番では“コア視聴率”が良かったんです。世帯は7.8%でしたけど、M2(男性35歳~49歳)、F2(女性35歳~49歳)の数字は民放同時間帯1位。M1(男性20歳~34歳)も日本テレビの『今夜くらべてみました』と並んで1位タイ。F1(女性20歳~34歳)はフジテレビの『突然ですが占ってもいいですか?』に次いで2位。ゴールデンタイムで、TBSがこれらの世代の視聴率で首位になることはあまりないですから、局としてもなんとか復活させたかった」

 TBSは昨年春から訴求する視聴者の対象を4歳から49歳までと発表し、『新ファミリーターゲットコア』と呼んでいる。日本テレビやフジテレビの13歳から49歳までよりも、さらに年齢層が低くなっている。制作スタッフは「いまだに、この方針転換に戸惑っている面はあります」と告白する。

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