昨年起きたNTTドコモの障害と似た構造だといい、三上氏は今後もこのような障害が起きる可能性があるとする。
「原因は2つあります。ひとつは携帯電話のシステムがどんどん複雑になっているという点。障害が起きた時、どこに問題があるかわかりにくくなった。もうひとつは、スマホやスマートメーターなど利用者が操作していない時も自動接続する機器が急増している点です。通信の数が大幅に増え、ルーターが15分止まっただけで輻輳するわけです。
障害に備え、フリーWi-Fiや公衆電話の場所を把握しておく必要がある。また、新たに引く必要まではないと思うが、固定電話がある家庭は解約せず使い続けてもらいたい。固定電話は通信障害に強いし、災害時も比較的安定しています」
古いもののほうが役に立つこともあるのだ。
※週刊ポスト2022年7月22日号