そんな古谷がわずかながら仕事を休んだ時期がある。2011年10月に「肺がん」を患ったのだ。出演予定だった舞台を降板し、翌月には腫瘍の切除手術を行い、2012年2月には仕事に復帰した。
「幸い早期発見だったものの、当時は抗がん剤治療の副作用がかなりこたえたようです。大好きなたばこもやめて、家にこもり、椅子に座ってぼーっとしているような状態が続いたといいますが、『早く仕事に』という気持ちが古谷さんを奮い立たせたそうです」(前出・広告代理店関係者)
その3年後には脳への転移が見つかったが、放射線治療ですべてなくなり、病を乗り越えた。
2020年には孫も役者デビュー
これまでの仕事人生で最も長く仕事を休んでいる古谷だが、現在、彼の大きな支えになっているのは家族だという。
古谷といえば、『Dragon Ash』のボーカル降谷建志(43才)が「実は古谷一行の息子だった」ことがわかって話題を呼んだことがある。降谷が「親の七光り」に頼るのを嫌って古谷の息子であることを伏せ、名字の漢字もあえて一文字変えていたのだ。降谷は2008年にMEGUMI(40才)と結婚し、2009年2月には長男が誕生した。
「大事な“一粒種”ということもあり、父子関係は当時から円満でした。降谷さんは結婚する前にMEGUMIさんをお父さんに紹介し、一緒に食事したりしていましたからね。その息子夫婦は結婚後、古谷さんの自宅のすぐ隣に、2億円豪邸を建てました。
もともと古谷さん名義の土地だったそうで、息子夫婦と孫がすぐ近くにいてくれるので、彼としてもすごく安心だし、いつもかわいい孫の顔が見られるといって、とてもうれしそうでしたよ」(芸能関係者)
降谷は2013年の大河ドラマ『八重の桜』(NHK)で新選組の斎藤一役に抜擢され、Dragon Ashとソロでの音楽活動に加え、俳優の仕事も続けている。そして、2020年には孫の降谷凪(13才)も映画『ラストレター』で俳優デビューを果たしている。愛孫の活躍に古谷も目を細めていたそうだが、それだけに仕事から離れているいまの状況が気がかりだ。
「2020年9月には急性胃潰瘍で緊急搬送されたこともありました。古谷さんが体調不良を訴えて、奥様が救急車を呼んで、都内の病院に入院したと聞いています。その頃からぐっと体力が落ちたようで……。以前は頻繁に行っていたゴルフや近所でのウオーキングの頻度も少なくなったとか。体重は以前に比べて20kgほど減っているようです」(前出・芸能関係者)