スポーツ

坂本勇人「中絶トラブル」でもお咎めなし 人気選手を増長させる巨人の体質と原監督の前例

このまま坂本勇人は「お咎めなし」で終わるのか(時事通信フォト)

このまま坂本勇人は「お咎めなし」で終わるのか(時事通信フォト)

 かつて選手に女性問題が起きた時、巨人は解雇という厳しい処置を講じ、長嶋茂雄監督も戒告処分を受け、記者の前で謝罪のコメントをしていた。しかし、今回の坂本勇人の“中絶強要騒動”に対して球団の処分も、原辰徳監督のコメントも発表されていない(9月13日現在)。巨人はこのまま、沈静化を待つだけなのか──。

 9月10日、巨人・坂本勇人の女性問題が報じられた。『文春オンライン』の報道によれば、坂本は2年以上前に知り合った20代女性に避妊具をつけない性行為を繰り返し要求し、女性が妊娠を告白すると「本当は今すぐおろせよって言いたい」などと突き放し、中絶を勧められた女性はショックで自殺未遂を起こすまでに至った。すでに当事者間での示談は成立しているという。

 坂本は報道のあった10日の中日戦では3打数1安打でチームは敗戦したが、11日の広島戦では4打数3安打1打点で勝利に貢献した。しかし、今回の中絶トラブルは“野球で活躍すれば清算できる”というものではない、という指摘がある。

「いつも本人ではなく、球団が弁護士のコメントを発表して収束を図る。ネットでは騒がれますが、ワイドショーもスポーツ紙も報じない。通常なら球場でヤジを飛ばされるでしょうけど、今はコロナ禍で観客も声を出せない。坂本の周りではまるで何事もなかったかのように事が進んでいる。今回、このまま『喉元過ぎれば熱さを忘れる』になれば、また同じような騒動を起こしても全く不思議ではありません」(球界関係者)

 坂本の女性トラブルは過去に何度も話題になっている。今年6月には『週刊新潮』で“キャバクラ嬢噛みつき騒動”が報じられた。2018年の春季キャンプ中、坂本がキャバクラで働く女性を『ホテルに一緒に帰ろう』と誘ったものの断られたことに腹を立て、その女性の肩や太ももに噛みついたというのだ。この件について球団の代理人弁護士を通じて示談金550万円を支払ったという。それ以前にも『FRIDAY』に女性に避妊具をつけない性行為を告白されている。

「今まで女性トラブルを繰り返してきたのも、球団や大手メディアが厳しく叱らないどころか、タブーにして一切触れない、触れさせないという体質にしているからですよ。問題を起こしても、周囲が許してしまうから同じ過ちを繰り返す。ネットでは騒がれていますけど、坂本は見なければいいだけですし、中には擁護コメントまでありますからね。『独身だから問題ない』という意見も少なからずあるようです。

 ただ、昨年、日本ハムの中田翔がチームメイトに暴力を振るって無期限謹慎になりましたが、本来なら、坂本も同じ措置を取られてもおかしくないくらいの問題ですよ。にもかかわらず、巨人は出場停止にするわけでもないし、弁護士を立てて坂本に野球だけに集中させるようにしている。過保護は増長を生むだけではないか」(同前)

関連記事

トピックス

靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン