国内

女性皇族がファッションに込めるメッセージ 令和以降は“色かぶり”もOKに

愛子さまはジャンパースカートとタートルネック姿だった(写真/宮内庁提供)

愛子さまはジャンパースカートとタートルネック姿だった(写真/宮内庁提供)

 12月1日、愛子さまは21才の誕生日を迎えられた。宮内庁が公開した映像で一際目を引いたのが、胸元で輝くシルバーのハートのペンダントだった。愛子さまが皇居内で飼育されている馬と触れ合われるたび、キラリと光っていた。ハートの中心には愛子さまのイニシャルである「A」をあしらったような清楚な刻印があり、愛子さまの落ち着いた雰囲気とマッチしていた。

「宮内庁は、中学・高校時代のご学友から以前にプレゼントされたものだと説明しました。愛子さまは学習院女子中・高に通われていたので、仲のよい女性のご友人から贈られたものでしょう」(皇室記者)

 服装にも、気配りとメッセージが込められていた。自然な笑顔で白馬や栗毛色の馬ににんじんを与えられる愛子さまは、長い髪を後ろでひとつに束ね、オフホワイトのタートルネックに、ブラウンのロング丈のジャンパースカートをお召しだった。放送作家のつげのり子氏は言う。

「ロング丈で首回りがV字のジャンパースカートはトレンドでもあります。チェックのジャケットをお召しだった2021年に比べるとラフな印象を受けました。前回は成人の節目の年であったこと、今回は馬との触れ合いを意識されてのことでしょう。雅子さまはTPOや相手に合わせたコーディネート、色選びがお得意です。愛子さまも雅子さまを参考に、触れ合う馬に合わせて服を選ばれたのでしょう」(つげ氏)

 何を身につけ、何を身につけないかは、ファッションに視線が集まる女性皇族にとって重要な課題だ。

「美智子さまは国産ブランドを積極的に身につけられます。日本製品のよさを広めたいという意図があるのでしょう。また、ブローチにも思いを込められてきました。2016年の熊本地震の後に被災地を訪れた際には、さりげなく、くまモンのブローチをつけられていました」(宮内庁関係者)

 雅子さまは胸に秘めたメッセージを色に託されてきた。

「2021年、2020年と全国植樹祭では薄いグリーンのスーツをお召しでしたが、2022年は水色のダブルのスーツを選ばれました。オンライン参加の両陛下と現地とが黄色いハンカチを振り合うというパフォーマンスがあったことを考えると、ウクライナカラーを意識されたのかもしれません。

 2021年の誕生日にはゴールドのスーツをお召しでした。コロナ禍でお祝いができなかった上皇さまの米寿を意識してのことでしょう。言葉や文章に比べて間接的なメッセージには、見つける楽しみ、感動があります。だからこそこうした趣向を凝らされているのだと思います」(前出・つげ氏)

 服装に込めたメッセージは、言葉が直接には届かない人のところへも伝わる。

「皇族という立場では軽々に思いやお考えを口にできないこともあります。だからこそ、服装に密かにお気持ちを込められるのです」(皇室関係者)

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン
東日本大震災発生時、ブルーインパルスは松島基地を離れていた(時事通信フォト)
《津波警報で避難は?》3.11で難を逃れた「ブルーインパルス」現在の居場所は…本日の飛行訓練はキャンセル
NEWSポストセブン
別府港が津波に見舞われる中、尾畠さんは待機中だ
「要請あれば、すぐ行く」別府湾で清掃活動を続ける“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(85)に直撃 《日本列島に津波警報が発令》
NEWSポストセブン
宮城県気仙沼市では注意報が警報に変わり、津波予想も1メートルから3メートルに
「街中にサイレンが鳴り響き…」宮城・気仙沼市に旅行中の男性が語る“緊迫の朝” 「一時はネットもつながらず焦った」《日本全国で津波警報》
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月16日、撮影/横田紋子)
《モンゴルご訪問で魅了》皇后雅子さま、「民族衣装風のジャケット」や「”桜色”のセットアップ」など装いに見る“細やかなお気遣い”
夜の街での男女トラブルは社会問題でもある(写真はイメージ/Getty)
「整形費用返済のために…」現役アイドルがメンズエステ店で働くことになったきっかけ、“ストーカー化した”客から逃れるために契約した「格安スマホ」
NEWSポストセブン
大谷家の別荘が問題に直面している(写真/AFLO)
大谷翔平も購入したハワイ豪華リゾートビジネスが問題に直面 14区画中8区画が売れ残り、建設予定地はまるで荒野のような状態 トランプ大統領の影響も
女性セブン
休場が続く横綱・豊昇龍
「3場所で金星8個配給…」それでも横綱・豊昇龍に相撲協会が引退勧告できない複雑な事情 やくみつる氏は「“大豊時代”は、ちょっとイメージしづらい」
週刊ポスト