スポーツ

プロ野球大物OBたちがYouTubeで大苦戦 福本豊氏は「月2万~3万円の収益」

「世界の盗塁王」と呼ばれた福本豊氏(写真/共同通信社)

「世界の盗塁王」と呼ばれた福本豊氏(写真/共同通信社)

 引退後の第二のキャリアとしてYouTubeの世界に進出するプロ野球OBが増えている。しかし現役時代に輝かしい実績を残していても、YouTuberとして結果を残すのは一筋縄ではいかないようだ。

「いやあ、登録者数を増やすのはホントに難しいですよ。ビッグネームには何十万人もの登録者がいるけど、僕は1万人にも届かない。そんなに知名度が低いかな……」

 そう語るのは、技巧派左腕としてロッテ、中日、巨人でプレーし、メジャー・レンジャーズ傘下の3Aでも活躍した前田幸長氏(52)だ。

 2008年に現役を引退した後、野球解説や講演活動の傍ら少年野球の支援を続ける前田氏は、野球の普及を目的にして2020年にYouTubeチャンネル「前田幸長のチョコチャンネル」を開設した。

 動画の内容は、福岡第一高校時代に部員の暴力事件で対外試合禁止処分を受けたものの、予選開始直前に奇跡的に処分が解除されて夏の甲子園準優勝を果たす自身のサクセスストーリーや「1時間で球速を3~5km上げる方法」「変化球講座」など野球に特化したものだ。

 プロのピッチング技術を惜しげもなく披露して見どころ満載だが、チャンネル登録者数は伸び悩む。元巨人の上原浩治氏(47)が約60万人、元ロッテの里崎智也氏(46)が約58万人の登録者数を誇るなか、前田氏はわずか7560人と苦戦中だ。

「なかなか登録者が増えない理由ですか? まず始めたのが遅かったことかな。それと僕が会長を務める少年野球チームの新規部員を増やしたくて、野球の技術的な話をテーマにした動画に力を入れているので、僕のプロ野球時代のことを知りたい人にとっては面白さに欠けるかもしれません。

 里崎チャンネルのように登録者数が多いところはスタッフも多く、ゲストを呼んで撮影や編集にお金をかけているようですが、僕は身内と2人だけで動画を作っていて、質が劣ることも影響しているんでしょうね」(前田氏)

 今後の戦略についてはこう打ち明ける。

「人を傷つけることはしたくないので、自分の経験や過去の真相を話すことになるでしょうね。この間は、僕がドラフト会議で某球団から1位指名を約束されていたのに反故にされたことを動画で打ち明けました。30年前の出来事だから、もう時効でしょう(苦笑)」(同前)

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト