まなざしは厳しい(2019年5月、東京・新宿区。写真/JMPA)

まなざしは厳しい(2019年5月、東京・新宿区。写真/JMPA)

連絡手段にかけられた制限

 遠因は2人の姉、小室眞子さんと佳子さまにある。

「国際基督教大学(ICU)入学後、スキー部に入部した眞子さんの合宿時の写真が流出したことがありました。男子学生とのツーショット写真の衝撃はもちろん、アルコール飲料の写り込みや、赤い頬の眞子さんの様子から未成年飲酒疑惑にまで発展した。以降、紀子さまは眞子さんの交友関係を逐一、把握されようとしたといいます」(前出・宮内庁関係者)

 写真の流出は、ほかのスキー部員によるものだったという。ご本人が細心の注意を払ったところで、悪意はなくても、周囲から思わぬ騒動につながることは充分ありうる。

「だからなのでしょうか、佳子さまはICU入学後、周囲との連絡手段に制限があったといいます。大学時代、佳子さまはダンスサークルに所属されていましたが、メンバーとは自由に連絡先を交換できず、佳子さまの連絡先を知っているのは一部の幹部メンバーのみでした。サークル活動に関する諸連絡はその幹部メンバーを通じて行われていたそうです。

 サークルメンバーとの日頃の他愛ないコミュニケーションに参加できない佳子さまは、疎外感を覚えられたこともあったでしょう」(皇室関係者)

 大学卒業後も紀子さまの強まる監視に耐えかねて、佳子さまは“距離を置かれる”というご決断に踏み切ったようだ。

「秋篠宮家は2月に入ってすぐ、御仮寓所から秋篠宮邸へ引っ越しをされました。ただ、佳子さまは御仮寓所に残られ、“ひとり暮らし”をスタートされたと聞きます。生活空間を分けたいという佳子さまの思いの表れなのではないかという声も聞こえてきます」(前出・別の宮内庁関係者) 

 眞子さんも佳子さまも“親離れ”したいま、紀子さまの熱情はこれまで以上に悠仁さまに注がれることになる。

「ほとんどの高校生がスマホを持ち、直接会わずともコミュニケーションを取れる環境が整っています。いまは学校のクラスや部活、係の必要な連絡もSNSを通じて行うことも多い。ただ、そうしたSNS上のやり取りは、保存して拡散されたり、時には思わぬ流出をすることもあります。

 SNS上でのコミュニケーションには細心の注意を払うように、紀子さまは悠仁さまにアドバイスされているといいます。

 ただでさえ、眞子さんと小室圭さんの結婚問題以降、秋篠宮家には逆風が吹き続けています。結婚すれば民間人になる前提だった眞子さんと佳子さまとは異なり、悠仁さまは次の皇太子であり、未来の天皇です。ここでまた、悠仁さまのご友人関係をめぐって騒動が起きてはならないと、紀子さまがSNS監視の目を厳しくされることは充分考えられるのです」(皇室ジャーナリスト)

 重圧を背負いながら紀子さまは愛息に向き合われている。

※女性セブン2023年2月23日号

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