寄り添い歩く夫妻

寄り添い歩く夫妻(写真は2021年4月)

 実際、松坂は『婦人公論』(2014年11月7日号)のインタビューでこう述べている。

《夫が昼間お茶を飲みながら母の話を聞いてくれたり、母によくしてくれるので、感謝しています》

 結婚時の確執を振り返ると、感慨深いコメントである。

 家族ぐるみの介護生活の末、2021年の春につね子さんは旅立った。

「最期は自宅で松坂さんと高内さんが看取りました。当時は松坂さんもコロナ禍のため自宅で過ごす時間が多く、お母さんと長く一緒にいることができたようです。彼女は『母は100才目前まで生きることができ、大往生でした』と話していました。恩讐を乗り越えて、清々しい顔つきでした。最近、三回忌の法要も無事に終えられたと聞いています」(映画関係者)

 そして現在、高内さんとともに松坂の支えとなっているのは、長女と次女の存在だ。

「松坂さんは本当に子煩悩で、娘を出産するたびに仕事をセーブして、育児の時間を確保してきました。2人の娘さんたちはインターナショナルスクールで学び、ハワイの大学で美術を専攻していました。美術教師の資格を持つ高内さんの影響で姉妹とも芸術が好きで、長女は高内さんのクリスマスライブのステージに立ったこともあります。次女は大学でセラミック彫刻を専攻し、卒業後の現在はアーティストとしてハワイと日本を行き来しながら、ネコ科の動物が人間の生活にもたらす魅力をテーマに陶芸や彫刻の作品を発表しています」(前出・松坂の知人)

 大河ドラマ9本、朝ドラ4本の出演を誇る松坂も、気がつけば古希を迎えた。すでに充分なキャリアを築いているが、『らんまん』では、ある“難題”に挑んでいるという。

「本作の松坂さんは叱るシーンがすごく多い。特にすごい剣幕で子役を怒鳴りつけることがあり、そのたびに本人は『私、叱るとかあんまり慣れてないのよね』と弱音を吐いています。制作サイドからは『もっと厳しくやってください』と指導されることもありますが、彼女は『でもあんまり厳しく叱ると、世間のみなさんに嫌われないかしら?』と困惑した様子を見せていました。そのすぐ後に“鬼の形相”に変わるのだから圧巻ですよ(笑い)」(前出・テレビ局関係者)

 素の自分とは180度違う“鬼ババア”も演じられるのが、大女優たるゆえんだ。

※女性セブン2023年4月27日号

関連記事

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
イメージカット
「有名人なりすまし広告」の類に“騙されやすい度”をチェックしてみよう
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン