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市川猿之助「濃厚セクハラ」証言者が苦悩告白「黙ってがまんしなければならなかったのか」“犯人”扱いに感じた恐怖

証言者が苦悩を告白(市川猿之助)

証言者が苦悩を告白(写真は市川猿之助)

 歌舞伎の名門で行われていたセクハラ・パワハラ行為を告発した本誌『女性セブン』6月1日号が発売された5月18日、歌舞伎界を揺るがす悲劇が起きた。四代目市川猿之助(47才)と父・市川段四郎さん(享年76)と母親(享年75)が東京・目黒区の自宅で倒れているところを発見され、緊急搬送されたのだ。

 通報があったのは18日午前10時過ぎ。救急隊が駆けつけると、自宅の半地下にあるクローゼットで、猿之助が意識もうろうとした状態で倒れていた。2階のリビングでは段四郎さんと母親が並んで仰向けで倒れており、布団が掛けられていた。母親はその場で死亡が確認され、段四郎さんは搬送先の病院で亡くなった。猿之助は搬送の翌日に退院した。

 本誌が報じたのは、複数の関係者の告発をもとにした、澤瀉屋で絶対的な権力を握る猿之助によるハラスメント被害や、新型コロナの緊急事態宣言下での「ホテル密室パーティー」などの実態だ。

「コロナ禍以前から、飲食店での誕生日会や打ち上げ、新年会や忘年会などは頻繁に行われていました。それがコロナ禍を迎え、人目を忍んで高級ホテルのスイートルームなどで行われるようになった。お酒が進んで夜が深くなると、猿之助さんから“お風呂に入ったら”とすすめられたり、キスやスキンシップを求められたりするようになるんです」(劇場関係者)

 複数の証言者の言葉で一致していたのは、猿之助が「公演の演出やキャスティングなどに影響力を持っているため、外されるのが怖くて断れない」というものだった。この5月に入り、本誌は広範囲の歌舞伎役者や澤瀉屋関係者、公演の裏方スタッフなどに取材を試みた。

「一門の中では、“週刊誌が動いているらしい”ということが瞬く間に広がりました。当然、猿之助さんの耳にも入りました。関係者には、これ以上話が漏れないように“週刊誌の記者がコンタクトを取ってきても、何も話すな”と口止めするお達しも出ていました」(澤瀉屋関係者)

 実際、本誌記者がある歌舞伎役者に声をかけた際には、「あ、聞いています。みなさんにお声がけしているようで。話すことは何もありません」と涼しげに返されるケースもあった。すでにその時点で、猿之助も予感する部分があったのだろう。5月14日の夜、猿之助は若手の歌舞伎役者3人との生配信に出演。

「夜の部の終演直後で、当初は疲れた様子だったのが、途中から、今回の興行で披露している歌を歌ったり、劇場メシの試食中にダジャレを連発するなどハイテンションに。一方、配信の終盤には、“何が起こるかわからないんだから”と意味深に話すなど、浮き沈みが感じられました」(歌舞伎ファン)

 そして18日当日。早朝には本誌を読んだであろうことが想像される。

「従兄弟であり、最大のライバルである香川さんのスキャンダル後の末路は、猿之助さんもよく知っています。

 だからこそ、セクハラ・パワハラ報道により、澤瀉屋のリーダーの位置から、今度は自分が追い落とされるのではないか、そして香川さんと團子さんという猿翁さんの直系に澤瀉屋の中心が移るのではないか。それを猿之助さんは心の底から怯え、パニックに陥ったのではないでしょうか。そして、まったく無関係のご両親を巻き込むという“過ち”に突き進んでしまった」(前出・歌舞伎評論家)

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