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【深層レポート】「巨人OBとヤクザ」禁断の関係 「元巨人」の経歴で異例の出世を遂げた遅咲きヤクザも

「巨人OBとヤクザ」の禁断の関係とは(YouTube『宮本武文チャンネル』より)

「巨人OBとヤクザ」の禁断の関係とは(YouTube『宮本武文チャンネル』より)

 巨人軍は紳士たれ──創設者である正力松太郎氏の遺訓に背き、球界を去った後、反社会的勢力に近づいてしまう者が後を絶たない。「巨人OBとヤクザ」の禁断の関係について、フリーライター・鈴木智彦氏がレポートする。

 * * *
 5月24日、元読売巨人軍の投手が和歌山県警に逮捕された。和歌山市在住の不動産会社役員宅に侵入し、3300万円の現金や3800万円相当の貴金属を盗んだ容疑である。そのうえ共犯には六代目山口組傘下の幹部らがいた。宮本武文容疑者(32)は被害者を誘い出す役目だったらしく、直接盗みを働いたわけではないという。

 宮本容疑者には過去にも5回の逮捕歴がある。風営法違反などの微罪ながら「元巨人軍投手」という看板のため全国ニュースとなり、ネットやSNSで「転落人生」と揶揄された。『元巨人軍』というネームバリューのせいで、一般人ならベタ記事にすらならない犯罪でも、マスコミは大きく取り上げる。一種の有名税で他球団の選手とて内実は同じなのだろうが、不祥事の巨人として首位独走の印象が拭えない。

 暴力団がらみの不祥事もたびたび起きる。

 2021年9月には六代目山口組の直参組織である名神会の会長と共謀し、自身の経営する会社の名義で東京都江東区のタワマン一室を購入した電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで元巨人選手の60代男性が逮捕された(後に嫌疑不十分で不起訴)。現役時代からとっぽかったようで、犯罪としては名義貸しに過ぎないが、警視庁はこの事件で神戸の山口組総本部を家宅捜索している。

 宮本容疑者と同期入団の元投手・笠原将生氏は、2015年、野球賭博への関与が問題視され退団したが、元野球選手YouTuberとしてかなりの人気を誇る。

 宮本容疑者も昨年10月にYouTube『宮本武文チャンネル』を開設している。自虐ネタのような「元プロ野球選手史上最多逮捕」について、冒頭でこう語っていた。

「和歌山の町でラウンジ、飲み屋さんをすることになって、その結果、元プロ野球選手史上最多逮捕という不名誉なことになってしまって、私の周りの今まで支えてくれた人、プロ野球ファンの方々に多大なる迷惑とご心配をおかけしたことを、大変申し訳なく思ってることを配信したく、今、動画を撮らせていただいています」

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