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天皇皇后両陛下、即位後初の海外ご訪問 国際親善は「笑顔とユーモア」が令和流

ダルマ・プルサダ大学で学生と交流される両陛下

ダルマ・プルサダ大学で学生と交流される両陛下(撮影/横田紋子)

 天皇皇后両陛下が6月23日、即位後初の親善目的での海外訪問となったインドネシアから帰国された。「2人揃っての初めての東南アジアの国への公式訪問でもあり、私達2人にとってとても思い出深いものとなりました」と振り返られた両陛下。6泊7日のご滞在中、学生を相手に陛下のジョークが飛び出したり、サンダルでの視察など普段のご公務では見られない貴重な瞬間も多く、両陛下の周囲にはいつも“笑顔の花”が咲いていた。

 20日、ダルマ・プルサダ大学では、日本語を学ぶ学生たちと交流。「NARUTOというアニメが好きです」という学生に、すかさず「私は徳仁です」と返された陛下。まさかのギャグに雅子さまも学生も思わず大笑いとなり、温かい空気に包まれた。

 20日に訪問された国立博物館では、約2時間にわたって展示を鑑賞された。陛下が訪問前に「見ることを楽しみにしています」と明かされていたのが、5世紀の治水について記したとされる「トゥグ碑文」。質問を交えながら、熱心に説明を聞かれていた。

 20日の夜には、インドネシアで活動する日本人と懇談された両陛下。アイドルグループJKT48の元メンバーの仲川遥香に、雅子さまは「どうしてJKTに移籍されたのですか?」と尋ね、現在の活躍ぶりに「若いのに素晴らしいですね」と言葉をかけられた。

 職業専門高校では、生徒がプログラミングして自動で動くロボットなどを視察しながら学生と懇談された。20日は、当初の予定にはなかった場所にもすべて同行された雅子さま。「若い人たちとも親しく触れ合うことができてよかった」と振り返られていたという。

 22日には世界遺産のボロブドゥール寺院を訪れた。遺跡保護のために陛下も布製のサンダルで視察された。「サンダルを履くことによって この寺院を保存しようという、そういった方々の熱意を強く感じました」。

 寺院の修復作業には日本人も深くかかわっていて、「上皇上皇后両陛下からも話を伺っておりまして、ぜひ一度訪れてみたいと思っておりました」と陛下。

 2008年に秋篠宮さまが訪れた際に、長時間探されていたというニワトリのレリーフを見つけた陛下はカメラで撮影。「日本に帰ったら見せます。必ず喜ぶでしょう」

 今回の滞在では、学生など“愛子さま世代”との交流の機会も多くもたれた。「インドネシアの若い方々が、ぜひ日本を訪れて、自分の目で日本を確かめて、日本についてさまざまな経験をしていただけると大変うれしく思います」と陛下はメッセージを送られた。

撮影/横田紋子、代表撮影 写真/アフロ

※女性セブン2023年7月13日号

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