須崎をご訪問の際、出迎えた人々と交流された(2018年8月、静岡県下田市。写真/JMPA)

須崎をご訪問の際、出迎えた人々と交流された(2018年8月、静岡県下田市。写真/JMPA)

 そうした学業優先の姿勢のため、公務へのお出ましの機会はわずかに限られ、成年会見も、2021年12月の20才の誕生日当日から、約4か月後の翌年3月に行われた。大学の春休みを待ってのことだった。今回のご静養の取りやめは、こうした一貫した姿勢の表れでもある。ただ、須崎御用邸のある静岡では、地元紙がこの夏のご一家のご静養の可能性を報道。地元住民からは心待ちにする声が上がっていた。

「歓迎ムードが漂い始めていただけに、ご静養に行かれないとなれば肩を落とす人も多いでしょう。それだけ、愛子さまや両陛下の人気は高いのです」(前出・皇室記者)

伊勢は平安文学の舞台

 愛子さまにはもうひとつ、長らく実現していない特別なお出ましがある。伊勢神宮(三重県伊勢市)の参拝だ。愛子さまは20才を迎えられたタイミングで、皇室ゆかりの伊勢神宮に単独で参拝されることが期待されていた。しかし、コロナ禍により実現することのないまま、いわば“放置”されたまま今日に至っている。

「皇室には、成人したら伊勢神宮を参拝しなければならないという絶対のルールはありません。男性皇族の場合は慣例化されていますが、女性皇族の場合はそうしたものはありません。それでも、かつて秋篠宮家の眞子さんも佳子さまも、成年後間もなく、単独で伊勢神宮を参拝されていたことから、愛子さまも当然、参拝されるだろうとみられてきました」(前出・皇室記者)

 放送作家のつげのり子さんはこう話す。

「参拝を望む声とともに、マスクなしでのお出ましにも期待が高まっているでしょう。愛子さまは数少ないお出ましの際にマスクをつけられていますが、マスクなしのお顔を拝見したいという国民は多いはず。この夏の間にマスクなしで伊勢参拝をされるとなれば、国民と皇室の距離を縮めるよい機会になるでしょう」

 アフターコロナで迎えたこの夏休みの「伊勢参り」を望む声もある。にもかかわらず、参拝の具体的な予定は聞こえてこない。

「コロナ禍でなければ成人という節目での参拝ができたでしょうが、それが叶わなかったいま、愛子さまとしては中途半端な時期に大事な参拝をするのはいかがなものか、という思いがあるのでしょうか。次なる節目となる大学のご卒業も近いので、そのタイミングでの参拝をお考えかもしれません」(前出・皇室記者)

 参拝を急がれないのは、愛子さまの「ライフワーク」も影響しているかもしれない。

「皇族にとって学生時代の研究テーマは、その後の長きにわたるライフワークにも重なります。上皇さまは『水辺の生き物』を、天皇陛下は『水運』についての研究をいまも続けられています。愛子さまにとってそれは、『日本文学』です。特に源氏物語などの平安文学に興味を持たれています」(別の宮内庁関係者)

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