このままではそう遠くないうちに皇統が途絶えるかもしれない──可能性には思い至れど、悠仁さまのご誕生以降、安定的な皇位継承をめぐる問題を積極的に扱った政治家はいなかった。しかし、人生の岐路に立たれている愛子さまと、岸田文雄首相の思惑が数奇にも重なり、議論が急展開を迎えている。
天皇家の長女・愛子さまは、シャンパンゴールドのスカートスーツをお召しになっていた。パールのイヤリングとネックレスが、照明を受けてきらりと輝く。そのお姿は、皇后雅子さまを彷彿とさせた。
愛子さまは10月22日、天皇陛下とおふたりで皇居の宮内庁楽部にて雅楽を鑑賞された。宮内庁楽部の楽師が演奏する雅楽は、ユネスコの無形文化遺産に登録されており、毎年、春と秋に定期演奏会が開催される。今回は5年ぶりに入場者の一般公募が行われた。
「愛子さまは大学で日本の伝統芸能の授業を選択されているそうで、“楽しみにしていました”と話されていました。会場では、説明役に熱心に質問を重ねられ、終演後には、“前回よりもお客さんがたくさん入ってよかったですね”と関係者をねぎらわれたそうです」(宮内庁関係者)
愛子さまは、雅楽演奏会に3回連続で足を運ばれたという。背景には、日本の伝統文化への尽きぬご興味があるのかもしれない。愛子さまは現在、学習院大学文学部日本語日本文学科の4年生だ。目下、卒業論文に取り組まれている。
「成年に際する会見で、ご興味のある分野は“『源氏物語』などの平安時代の文学・物語作品をはじめとした古典文学”だと明かされました。卒業論文も、おそらくその方面を扱われるのでしょう」(皇室記者)
愛子さまの同級生たちといえば、就職や大学院進学、あるいは留学など、来春の卒業後の将来を見据えた決断をすでに終えている時期だ。しかし、愛子さまの場合は、すぐ先の将来のお立場さえ不透明であり、しかもそれは、ご自身の意思で決めることができない。秋の空のように澄んで晴れやかな様子の同級生をご覧になり、愛子さまの胸に去来する思いは──。