日本の皇室において、女性皇族は不安定なお立場にある(1月、東京・千代田区。時事通信フォト)

日本の皇室において、女性皇族は不安定なお立場にある(1月、東京・千代田区。時事通信フォト)

両陛下は政府側に干渉されない

 来春といえば、愛子さまが大学を卒業されるタイミングでもある。

「大学院に進学されるとみられています。引き続き、日本文学をはじめとした、日本の伝統文化を研究されるのではないでしょうか。また、将来的には、留学もされるでしょう。留学先としては、陛下や雅子さまも行かれたイギリスが有力だとみられています」(前出・皇室記者)

 たしかに学問の分野では愛子さまの可能性は無限大だが、それ以外の将来の選択肢はあまりに窮屈だ。たとえば、ご結婚。現状の皇室典範では、女性皇族は結婚によって皇室を離れることとなっている。また、一度民間人になった女性皇族が皇室に復帰することは考えづらい。つまり、制度が定まる前に愛子さまが結婚された場合、即位できる次世代の皇族は悠仁さまただおひとりになるのだ。

「愛子さまはご自身のお立場をよく理解されており、また、責任感のお強い方でもありますから、お相手がいたとしてもご結婚を躊躇されるのではないでしょうか。もし愛子さまがいまご結婚をされて皇室を出てしまえば、皇統の存続は危機的な状況に陥ります。政府側は、一刻も早く議論を進め、愛子さまにご負担がかからないようにするべきです。来春、ご卒業のタイミングが最後のチャンスでしょう」(前出・宮内庁関係者)

 前出の成年に際する会見では、両陛下に伝えたいお言葉として「これからも長く一緒に時間を過ごせますように」と語られるなど、皇室に残るご覚悟を感じさせるようなご発言もされた愛子さま。その気丈さを心配されているのは、ほかならぬ雅子さまだろう。

「少なくとも皇太子妃時代の雅子さまには、愛子さまを“皇室に残したい”というお気持ちはなかったと拝察します。ただ、皇后となられ、愛子さまも成年されたいまとなっては、愛子さまご自身のお気持ちと選択を尊重したいというお考えでしょう。陛下、雅子さまともに、政府側への干渉は厳に慎まれています。だからこそ、祈るような思いで安定的な皇位継承策についての議論の推移を見守られているのではないでしょうか」(別の宮内庁関係者)

 愛子さまのご卒業まで半年を切った。結論が出るのはもうすぐだ。

※女性セブン2023年11月16日号

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