今季、目覚ましい活躍を見せる菅野智之と小林誠司の“スガコバ”コンビ
巨人V9時代の正捕手で、西武監督時代は9年間でリーグ優勝8回、日本一6回の黄金時代を築いた森祇晶氏(87)も、「キャッチャーはピッチャーの才能をどう引き出すかだから、小林と組ませた菅野が復活したのは評価できるんじゃないかな」と話す。阿部監督はキャッチャーに小林と岸田行倫(27)を併用しているが、森氏はこう続ける。
「キャッチャーは固定したほうがいい面もあるが、相手によるところもある。菅野と小林のように相性の問題もありますからね。いずれにしても一番大事なことは、チームのピッチャーの力を十分に発揮させる戦いができるか。調子がいい選手を使い、相手によっても変えていかないといけない」
そのうえで森氏は、「今、ジャイアンツが勝っているのは、バッテリーの勝利なんだよね」と強調した。
「攻撃陣がべらぼうに打って勝つのではなく、バッテリーが守り切って勝つ。負けている試合でも大量失点ではない。若い打者が多くてキャリア不足だけど、そういうなかでどうつないでいくかの戦いを阿部はしている。守備にもいい影響をもたらすよ。ピッチャーが好投しているのに、野手が気を抜いてエラーしていたら、ゲームが台無しになる。そりゃ真剣に守りますよ。
一言で言えば、守り勝っていく。それでいいんじゃないかと思う。今年はそれで戦ってみて、穴がどこかを考え、来年につなげればいい。そうやってV9野球に近づけばいいんじゃないかな」
※週刊ポスト2024年6月7・14日号
