スポーツ

広岡達朗氏が巨人・坂本勇人に引導「昔の人は今までのプレーができないと言って辞めた。惜しまれながら引退していく。これが巨人の伝統なんです」

広岡達朗氏はいまの巨人をどう見るか

広岡達朗氏はいまの巨人をどう見るか

 プロ野球のレジェンドたちが令和の日本球界に喝を入れていく、本誌・週刊ポストの名物企画「言わずに死ねるか!」球界編の第3回は、広岡達朗氏(92)が登場。現役時代は華麗な守備で魅せる巨人軍の名ショートとして鳴らし、選手兼任コーチとしては巨人V9の礎を築いた。だからこそ、令和の巨人軍に対しては厳しい目線を向けている。【全5回の第3回。第1回から読む

 * * *
 6月26日に坂本勇人が登録抹消されて、ファーストに回されていた岡本和真が本来のサードに戻った。それで巨人は岡本を中心に再スタートを切るのかと思ったら、7月に戻ってきた坂本を再びサードに起用した。こんなのプロの野球じゃないよ。ひとつのポジションを命がけで奪うというチーム内競争がない。そんな野球をして人が育つと阿部(慎之助)監督は思っているのだろうか。

 岡本は巨人の看板選手じゃないのか。それを今度はレフトに回した。内野手が外野を守ったら遊びです。オレなら目をつぶっていても打球を捕れるよ。これで岡本の守備がうまくなるはずがない。首脳陣が都合よく使っているだけ。岡本がキャンプで必死に特守を受けてきた意味が全くない。

 人間は生まれたら死ぬ。それと同じ自然の掟で、若い頃はいい選手でも、必ず衰える。三冠王を獲った落合(博満)がなぜユニフォームを脱いだのか。それは落合が悪いのではなく、自然の掟がそうなっているんです。それをわからずにやっているのが原(辰徳前監督)巨人の野球だった。そこから阿部がどういう形でベテランを干すか。そこが今シーズンの見どころだったはずだ。

 ところがどっこい、ベテランを干すどころかむしろどこまで頼るんだという野球をしている。坂本も若い頃はいい選手だったが、35歳を過ぎれば自然の掟で衰えてくる。もはやスタミナがない年齢なんですよ。それがわかっとらん。本人も首脳陣までもがいつまでもできると思っている。新聞も坂本が2か月ぶりのタイムリーを放ったと騒ぐ。実に情けない。

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン