若年層にとっても他人事ではない(4月、東京・港区。時事通信フォト)

若年層にとっても他人事ではない(4月、東京・港区。時事通信フォト)

乳がん検査のマンモグラフィーも

 これまで体調不安を訴えられてきた皇族は紀子さまだけではない。いまや2人に1人ががんに罹患する時代である。皇族方も無関係ではなく、上皇さまは2003年に前立腺がん、美智子さまは2019年に乳がん、三笠宮家の信子さまも2022年に乳がんの手術を受けられた。

「日本対がん協会」のデータによれば、2020年の女性の部位別がん罹患数は、1位が乳房、2位が大腸、3位が肺と続く。特に乳がんは30代後半から60代にかけての発症率が高いという。

「美智子さまや信子さまも闘病を余儀なくされましたから、現在、皇室にいる12名の女性皇族にとっても他人事ではないはずです。2022年には佳子さまが『日本乳癌学会創立30周年記念式典』に出席し、乳がんへの警鐘を鳴らされました。宮内庁は今年度から、乳房用X線診断装置、すなわちマンモグラフィー検査を行うための装置を導入しました。女性皇族全体として、危機感を共有されているのでしょう」(別の皇室記者)

 罹患数は乳がんが1位だが、実は、女性のがんの死亡者数となると、大腸がんがトップである。

「大腸がんの検診は、肛門から内視鏡を挿入して病変がないかを確認するのが一般的であり、有効とされます。ただ、その検診方法に羞恥心やためらいを感じ、検査を見送る女性は少なくないといいます。がんの治療は早期発見が肝心ですが、女性の大腸がんの場合、発見時にはすでに手の施しようがないということも多いそうです」(医療ジャーナリスト)

 紀子さまは、皇位継承順位第1位の秋篠宮さまの妻であり、皇后になる可能性もある。将来、悠仁さまが即位されたあかつきには、「天皇の母」となられる、皇室にとって重要な存在だ。

「紀子さまは皇室に入られて以降、一貫して公務やお出ましに熱心に取り組まれてきました。皇族として求める理想も高く“頑張りすぎていらっしゃるのではないか”と幾度も心配の声が寄せられたほどです。どれだけ精力的にご活動されていたとしても、ご体調を崩されては元も子もありません。幸い、宮内庁も莫大な経費投入でサポートする姿勢にありますから、紀子さまには胃腸の不安を払拭していただきたいですね」(前出・宮内庁関係者)

 紀子さまの不安が晴れる日はいつになるだろうか。

※女性セブン2024年9月19日号

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