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愛子さま“生涯皇族”としての将来に光明 皇族数確保に関する会議で政府関係者が「女性皇族の夫に御用地での同居と皇宮警察による警備を認める」の見解を示す

ご結婚のハードルが下がりつつある愛子さま(2024年10月、佐賀県。撮影/JMPA)

ご結婚のハードルが下がりつつある愛子さま(2024年10月、佐賀県。撮影/JMPA)

 これまでの不安定なお立場が一転するかもしれない。愛子さまがご結婚後も皇室に留まられた場合の「夫と子供」の待遇が示され、ご結婚のハードルも下がりつつあるのだ。これでようやく愛子さまがご自身の将来について、具体的な未来を描くことができるようになりそうだ──。

 宮中晩餐会は、天皇皇后両陛下が国賓をもてなすために皇居・宮殿で開催される、皇室の国際親善における重要な行事の1つである。3月25日、愛子さまが宮中晩餐会デビューを果たされる。ブラジルのルラ大統領の来日である。

「今年に入り、歌会始の儀や鴨場接遇など初めての公務が続いた愛子さまでしたが、いずれも堂々とお務めを果たされましたから、晩餐会でも華々しいデビューを飾られることでしょう。

 愛子さまが順調に公務を重ね、成年皇族としての経験を積まれる一方で、女性皇族の将来を巡る議論は膠着状態が続いていました。しかし、ようやく暗雲が垂れ込めていた愛子さまの将来に一筋の光が差し込みました」(皇室記者)

 令和皇室が抱える喫緊の課題は、皇族数の確保と、安定的な皇位継承策を見出すことである。平成以降に誕生されて現在も皇室に籍を置く皇族は、愛子さま、佳子さま、悠仁さまの3名のみ。愛子さまや佳子さまがご結婚によって皇室を離れられると、いずれいままで通りの公務は担えなくなるばかりか、皇統の存続は悠仁さまおひとりに委ねられる。この危機に際して、衆参両院は、これまで断続的に行われていた皇室制度改革に関する協議を、今年1月末に再開した。

「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持し皇室に残るという案は、すでに与野党各党からおおむねの賛同を得られており、合意に至るとみられます。

 それでもまだ、大きな障壁が残っていました。それが女性皇族が結婚した後の夫と子供の身分や処遇です。もし夫と子供を一般国民とした場合、国有財産である赤坂御用地に住めるのか、生活費はどうするのか、表現の自由や政治参加はどこまで保障されるのか、といった課題が山積みだったのです」(前出・皇室記者)

 そもそも夫と子供に皇族の身分を与える案については、「天皇の血を母方から引く『女系天皇』の容認につながりかねない」として保守層の反対の声が大きい。それゆえ結論が出るには時間がかかるとみられたが、3月6日に公開された2月の皇族数確保に関する会議の議事録によって、政府関係者の驚くべき見解が明かされた。

「女性皇族の夫や子供を皇族とはみなさないことが前提ながらも、御用地での同居や皇宮警察による警備、女性皇族の地方公務に同行する際の交通費の支給などを認めるというものです。『女性皇族の地方公務に配偶者が同行する場合』というのはかなり具体的な想定です。これは愛子さまや佳子さまがご結婚後も皇室に残り、公務を行われることを念頭に置いたものです」(前出・皇室記者)

 住まいについては、小室眞子さんと圭さんのように、皇籍を離脱して夫婦揃って一般国民になった場合は、御用地に住むことはできないが、女性皇族とその夫や子供であれば、同一の世帯の構成員とみなすことで、御用地に住むことが可能だというのだ。

「もちろん、生活費や護衛にかかる費用の原資は税金ですから、それを一般国民に対しても使用することについて、国民の理解を得る必要はありますが、議論は大きく前進したといっていいでしょう。特に、愛子さまは“生涯皇族”という覚悟をお持ちのようにも見えますし、ようやく制度が整ったと安堵されているのではないでしょうか。ご結婚のハードルが下がった形です」(皇室ジャーナリスト)

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