過去の交際報道が出た坂口とは、撮影中の合間にツーショットを撮るほど仲良しのようだ(坂口健太郎のInstagramより)
心配なのはどちらにとっても“セカンド女”だった点
思えば、昭和は永野さん以上の“お騒がせ女優さん”たちがファンの心を掴む魅力的なお仕事をされていませんでしたか? 亡くなられたかたも多いので、お名前や詳細は省かせていただきますが、昭和の女優さんにはいろいろな意味で永野さん以上に暴れん坊さんだったものです。
また、清純派としてデビューし、当初は男性ファンが多かった元祖“あざとカワイイ”アイドルさんは、スキャンダルを肥やしにビッグになるほど女性ファンを増やしていきましたよね。
こうしたタイプの女性は、プライベートな女子グループの中にはいてほしくはないけれど、ブラウン管(!)やスクリーンの中にいる分には間違いなく憧れの存在でした。だって、素人にはまねできない男性遍歴やスキャンダルを武器のひとつにしながら、体当たりの演技と繊細な表現力で超プロフェッショナルなお仕事ぶりを見せてくれていたからです。
だから、お仕事を失うこともなければ干されることもなかった。SNSもない時代でしたから、関係ない人たちから各方面にご意見が届くこともなかったのです。
令和の時代に“昭和の尺度”が通用しないことは百も承知ですが、永野さんが『かくかくしかじか』で現場に台本を持ち込まなくてもせりふがすべて入っていて、NGをひとつも出さなかった……と各所で絶賛なさっていたのは原作者であり、撮影現場にも帯同していた漫画家の東村アキコさん(50才)です。
“かくしか”の永野さんの演技については、彼女を国民的女優に押し上げたNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の脚本を担当した北川悦吏子さん(63才)も《他に変わりのいない女優です!あの頃からずっとそうだったんです。それをこんなに何年も経ってから再確認しました》(原文ママ)とXでポスト。
ちょっとだけ心配なのは、彼女が田中さんにとっても坂口さんにとっても“セカンド女”だったという点。交際相手から「きみはひとりでも生きていけるでしょ?」と別れを告げられそうなタイプでもあるかと思います。
でもひとりで大型バイクにまたがってツーリングに行っちゃう男前な面もある永野芽郁さんですから、きっと大丈夫。私は応援しています。
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ+』(メ~テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2025年11月6日号
