北川が主演の映画『ナイトフラワー』(公式HPより)
宮崎あおい、石原さとみ、杏も両立中
今秋、話題を集めているのはドラマ『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)で主人公の妻を演じ、その演技と美しさが称賛されている宮崎あおいさん(11月30日で40歳)。宮崎さんは岡田准一さんとの結婚後、4児を出産しながら仕事を続けてきました。
ただその間は単発ドラマ、CM、声の仕事が中心になるなど活動をセーブ。子育て中心の生活を送っていましたが、今秋ひさびさに民放連ドラにレギュラー出演しているほか、来年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』への出演も発表されるなど、ここにきて女優業の割合が増えています。宮崎さんは7年間で4児を産みながら「出産や子育てをあまり語らない」という点で北川さんとはタイプの異なるママ女優と言っていいでしょう。
さらに北川さんと同じ1986年生まれでは石原さとみさん(12月24日で39歳)も仕事と子育てを両立中のママ女優。2022年の第1子に続いて今年5月に第2子の出産を発表し、10月にはMCを務める『あしたが変わるトリセツショー』(NHK総合)に復帰しました。現在の主な出演は同番組とCMであり、連ドラの復帰作が待望されています。
そしてもう1人1986年生まれの39歳で忘れてはいけないのが、フランスで3児を子育てしている杏さん。日本とフランスを行き来しながら仕事をこなしているほか、YouTubeやInstagramでプライベートも発信するなど、ママ女優の新たな可能性を広げ、特にシングルマザーの憧れとなっています。
マネジメント側も積極的にサポート
その他では安藤サクラさんも1986年生まれの39歳で仕事と1児の子育てを両立。夫の柄本佑さんだけでなく両家の家族を含めた子育てに憧れる人も多いようです。
さらに1歳上の40歳にも上戸彩さんと蒼井優さんさんなど、仕事と子育てを両立するママ女優がズラリ。高校の同級生である2人は24日放送の『ウルトラタクシー』(TBS系)に出演してプライベートも明かしていましたが、メディアの出演時に子育てのエピソードが語られることも多く、若手女優たちの道しるべとなっています。
ここまであげてきた北川景子さん、宮崎あおいさん、石原さとみさん、杏さん、安藤サクラさん、上戸彩さん、蒼井優さんは、いずれも主演級のトップ女優。かつては「出産と子育てで主演から外れて助演に回る」という人が多かったものの、近年では活動頻度の差こそありますが、「早期復帰することで主演女優としてのブランクを作らない」「活動をセーブしつつCMなどで存在感を保つ」「子育ての様子も自然体で話す」というケースが定番化しています。
もちろん本人の演技力や美しさを保つ努力などがあってのことですが、マネジメント側も「プライベートに配慮しながら、主演女優としての価値を下げない」という方針がうかがえるのも事実。「むしろママ女優になることでさまざまな母親役を演じられる」とみなす芸能事務所も多く、若手女優への好影響なども含めて信頼関係の構築につながっているのでしょう。
特に印象的な母親役を担う機会が増えている北川さんは子育て層から人気が高く、ママ女優のトップと言っていいのではないでしょうか。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『どーも、NHK』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
