「客観的に脚本と向き合った時に率直に面白いと思った作品で演じられるなら、臆さずに挑戦したい」(齊藤)
深田晃司監督の演出術に感動
2016年5月に「けやき坂46」(2019年3月に「日向坂46」に改名)としてデビューを果たし、齊藤は8年間の活動を通じて演技に対する関心が強くなったという。グループ時代にもドラマ出演の経験はあったが、アイドルの身体表現とは異なる感覚を味わったと語る。
「アイドルにおけるパフォーマンスは、歌とダンス。これは演技とは違う感覚があります。アイドルの方は、オーバーに感情を爆発させる、あるいはキャラクターを作りこむことがあると思いますが、演技はその逆で自然さが求められると思っています。ある種、ドキュメンタリーを撮られているぐらいの感覚です」
映画『恋愛禁止』でメガホンを取った深田晃司監督からは、齊藤にとって今まで聞いたことのない数々の演出を受け、自然さを作り出す演技を学んだという。
「例えば、長いセリフの時、役者はセリフを言いやすいところで無意識に息継ぎをしてしまうことが多いそうです。でも、日常会話では自分がどこまで長く話すかは意識していないし、息継ぎのことも考えていないというのが深田監督の考え。自然な演技を目指す上で、むしろ意識的に息継ぎをしないようにするという演技法は、大変勉強になりました。
深田監督の作品が身近な人のドキュメンタリーのようにも見えるのは、このような演出や指導の積み重ねなのだと思いましたし、その真髄に近づけたような気がして嬉しかったです」
