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【舛添要一】に関するニュースを集めたページです。

弁護士懲戒請求、ウヨマゲドン… ネット右翼の思考回路とは
弁護士懲戒請求、ウヨマゲドン… ネット右翼の思考回路とは
 ネット上を中心に韓国や中国に対して強烈な批判発言を繰り返している人たちは、ネット右翼、通称「ネトウヨ」と呼ばれる。彼らはどういう考え方をもとに行動しているのか。また、彼らが実際に起こした事件にはどのようなものがあるのか。『言ってはいけない』(新潮新書)、『朝日ぎらい』(朝日新書)などの著書がある作家・橘玲氏と、『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)などの著書があるネットニュース編集者の中川淳一郎氏が語り合った。(短期集中連載・第6回)橘:少し前に、弁護士に懲戒請求をした人たちがいたじゃないですか(*注)。あれはどういう経緯だったんですか?【*注:朝鮮学校への補助金交付などを求める全国の弁護士会の声明に反発することなどを目的として、各弁護士会に大量の懲戒請求が寄せられた問題。今年7月には懲戒請求をされた弁護士が複数の請求者を相手取り、損害賠償を求める訴えを起こしている】中川:簡単に言うと、「こいつは反日弁護士だから、懲戒請求してやれ」という運動です。そしたらこいつが懲戒になって仕事が無くなるから、反日活動をやめさせることができるというロジックです。ネトウヨ側の誰かがテンプレートを作ったんですよ。あるブログに煽られた、ということになっています。この懲戒事由をコピペして各地の弁護士会に送れば、懲戒請求ができるという話だったんですね。橘:それって、かつて橋下徹さんが光市の母子殺害事件で、「あの弁護団に対してもし許せないと思うなら、一斉に懲戒請求をかけてもらいたい」とテレビ番組で発言したことを思い出しますね。それが頭にあったのではないでしょうか。中川:多分そうですね。その記憶があって、今回朝鮮学校の無償化問題に関して、賛成している弁護士はいかんと。こいつらは辞めさせるべきだという話になったのだと思います。橘:今回、懲戒請求の攻撃対象となった弁護士はその問題に関与していたんですか?中川:佐々木亮さんという弁護士の方がそのうちの一人で、1300通もの懲戒請求が届いているのですが、彼自身は関係ないと説明していますね。ただ、なんで彼がターゲットになったかといえば、思い当たる節があったようです。佐々木さんはこうツイートしています。〈なんで自分がターゲットになっているのかと考えてみると、青林堂というネトウヨの人たちが大好きな本を出す出版社で起きた労働事件を担当していることに思い当たりました。その労働者がひどいパワハラを受けていたので、記者会見に私が同席したりしていたのです〉 佐々木さんは、懲戒請求した男性としゃべったところ、とんでもないやり取りになったようです。『AERA dot.』(週刊朝日オンライン限定記事)には以下の記述があります。〈「ところで、なんで私を懲戒請求したの?」(佐々木氏)「名前があったので、申し訳ありません」(男性)「でも、私は朝鮮学校のことなんて何もやってないよ?」(佐々木氏)「えっ?」(男性)「えっ?」(佐々木氏)〉橘:いったん「敵」と認定したら、あとは無差別なんですね。中川:はい。けしからん反日の奴は数の力で追い込むのが正義であるという話なんですよ。橘:それって、自分たちが匿名の存在で、社会的にはほとんど力をもっていないことが分かっているからじゃないでしょうか。彼らが大嫌いなリベラル系の政治家も、選挙区で多くの票を獲得して国会に出てきている。それに対抗するにはとにかく数を集めなきゃいけないということになって炎上させようとし、それがうまくいかないと逆に不安になる。中川:だと思います。◆立ち位置と党派性を明確にして生き残りをはかる政治家橘:嫌韓反中や、“朝日ぎらい”であれだけ盛り上がれるのは、数が集まって「俺たち」を実感できるからですよね。『新潮45』(現在は休刊)誌上で展開された杉田水脈氏の「生産性」発言の場合は、保守派の論壇でも支持者がほとんどいなかったから、どういう理屈で「正義」を振りかざせばいいかわからなかった。「表現の自由」だけじゃさすがにデモを動員できないので、失速したんじゃないでしょうか。中川:生産性っていう言葉でいうと、「女は産む機械」と発言した元大臣(柳澤伯夫元厚生労働相)がいたじゃないですか。自民党支持者であっても、今回の「生産性発言」を聞いて、その時のことを思い出して、生理的に嫌だと思った人はたくさんいたんじゃないかと思うんですね。だから杉田氏擁護の数は集まらないという話でしょう。橘:日本社会の底流にあるのは「このままだと中国に支配されるんじゃないか」「韓国に経済力で追い越されるんじゃないか」という不安なので、同性婚やLGBTを攻撃対象にしても、「反日」「売国」ほどの支持者はいないですよね。日本社会もリベラル化していて、「同性愛だって自由恋愛なんだから、差別するのはおかしい」という価値観に急速に変わっている。「生産性」発言の議員は、ニューヨークの国連関連イベントで「慰安婦は性奴隷ではない」と訴えて知名度を上げた人ですよね。それで「ジャンヌ・ダルク」などと持ち上げられ、ネトウヨが好きそうなテーマを次々と選んでいったら地雷を踏んだ、ということだと思います。あと、議員として多額の税金を受け取っているのだから、批判されて逃げるのはおかしいですよね。主張は表現の自由だと思いますが、あれだけ生活保護受給者の「自己責任」を批判しているのだから、税の受給者として、自分の書いたことへの「自己責任」をとるべきです。中川:私は、政治家としての実力とは関係なく、立ち位置と党派性を明確にすることで生き残りをはかっている女性国会議員が3人いると思っています。それが、杉田氏と稲田朋美氏と片山さつき氏です。彼女たちって、元々政治家でも何でもないし、二世でもない。そんな人間が、いかにして支持基盤を作るかっていう時に、“安倍的なもの”というか、やや右に寄っている支持者にウケることを言えばいいという戦略を採ったような気がします。たとえば片山氏については、以前、元夫である舛添要一さんが『SAPIO』誌上でこう述べていました。〈片山は上に媚びるのが苦手なタイプです。でも、隣には取り入るのがやたらとうまい稲田や小池がいる。さらに自分以外の女性議員はどんどん出世して大臣になる。片山は焦るわけです。自分は元大蔵官僚で、しかもミス東大なのになぜ出世できないのか。稲田が安倍さんに重用されるのは右派だからだ。それなら私も右に行けば出世できるのではないか──結果、在特会のデモに参加してしまう〉 今は大臣になりましたが、片山氏は別のファン層を獲得するために、そういう思想を持っている風に振る舞っているだけなんじゃないかと思うんです。橘:片山さんは賢い人だから、選挙で票を入れてもらうことがすべてだとよく分かっているのでは。その結果開き直ったというか、右派が好きそうなことを言っていれば得票率が上がると悟ったのかもしれませんね。政治家は、選挙に落ちたら「ただの人以下」ですから。旧民主党の惨状を見たら、ほとんどの政治家は「私はリベラルです」なんて怖くて言えないですよ。それが最大の問題ですね。◆「今上天皇は反日」という主張はどこから来たのか中川:さっきの弁護士の話の前段を思い出したんですけど、“ウヨマゲドン”というのがあったんですよ。在日コリアンを中心とした特別永住者を対象とした、外国人の登録証明の制度が変わる時のことで、「2015年の7月9日までに、証明書を切り替えてください」というだけなんですね。ところが、どこかのバカネトウヨがこれを曲解して、その日までに帰国をしなければ強制送還になるというデマに変えて、周囲にいる在日を通報しようという運動にしたんです。しかも、摘発されたら数万円の報奨金が出る、という話にもなりました。その時に通報する対象の在日ってだれかっていうと、ネットにある真偽不明の通報リストっていうものです。そして、一斉にこのリストに載った奴は入管に通報しようということになりました。 この伝言ゲームがどんどんおかしくなっていったのですが、あまりにもネトウヨ側の事実誤認がアホ過ぎてすっかりお笑いの対象になってしまいました。そこで、ハルマゲドンにかけて、ウヨマゲドンと揶揄される材料になったんですね。そういう失敗を経たのに、弁護士の件で失敗をまたやっちゃったっていう。学んでないんですよ、全く。橘:ネトウヨに特有の「在日認定」という行為があるじゃないですか。これっていったい何なのかと考えて、彼らには「日本人」というアイデンティティしかないから、誰が「日本人」で誰が「日本人」でないかの境界線がどうしても必要なんだと思い当たりました。白人至上主義者の場合は、「俺たち(白人)」か「奴ら(有色人種)」かは肌の色を見るだけでわかるじゃないですか。ところが国籍をアイデンティティの指標にすると、外見だけでは区別がつかなくなる。だから敵を片っ端から「在日認定」して、「奴ら」の側に排除しなくてはならない。そういう意味で「在日認定」は、自分の不安を抑えるための心理セラピーみたいなものなんでしょうね。「認定」される側にとってはヒドい話ですが。中川:彼らの中には「日本人だったらこんなことはやらないはずだ」っていう考えがあるはずです。東日本大震災の時もそうだし、2014年の広島の土石流災害の時もそうだし、2016年の熊本地震の時もそうですけど、毎回、ツイッターで韓国人の窃盗団が出たというデマが流れるんですよね。確かに窃盗団はいたかもしれない。ただ、それを在日とか、韓国からわざわざ来たと言わないと、オレたち日本人が極悪人になってしまうと考えてしまう。そうした自己防御の行動が、いびつな在日認定の意図なのかなと思います。橘:一番驚いたのが、「今上天皇は反日」という主張ですね。中川:2017年9月に、朝鮮半島からの渡来人にゆかりのある、埼玉の高麗神社に天皇が参拝した件ですね。橘:なんでこんな奇妙奇天烈な主張が出てくるかというと、「高麗神社に行くのは日本人じゃないから」でしょう。彼らの論理では、「日本人」じゃなければ「在日」であり「反日」で、だから「今上天皇は反日」ということになる。ただ、天皇が反日だったら、日本っていう国はどうなっちゃうのでしょうか……。靖国神社の宮司も「今上陛下は靖国神社を潰そうとしてる」と言ってますから、ネトウヨだけじゃなく保守論檀も底が抜けてきたみたいなところはありますよね。 最近のネトウヨは、自分たちを「ネトウヨ」と言われることを嫌がって、「(グローバルスタンダードの)リベラル」を自称するようになってきてますよね。これは安倍首相が、「私がやっていることは、かなりリベラルなんだよ。国際標準でいけば」と発言したことがきっかけだと思いますが、「ネトウヨ=ヘイト」の図式がさすがに都合が悪くなってきたのでしょう。これからは「保守」と「リベラル」が対立するのではなく、みんなが「リベラル」になって罵り合う、わけのわからない状況になるんじゃないかと予想しています。(続く)◆橘玲(たちばな・あきら):作家。1959年生まれ。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『言ってはいけない 残酷すぎる真実』『(日本人)』『80’s』など著書多数。◆中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):ネットニュース編集者。1973年生まれ。『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』『縁の切り方 絆と孤独を考える』など著書多数。
2018.11.03 16:00
NEWSポストセブン
築地駅と豊洲駅 東京の台所、その生い立ちの違い
築地駅と豊洲駅 東京の台所、その生い立ちの違い
 2018年秋、30年以上の懸案だった東京の台所が築地から豊洲へ移転する。築地と豊洲はどちらも、関東大震災をきっかけに街として変貌を遂げた歴史があった。『ライバル駅格差』(イースト新書Q)著者の小川裕夫氏が、築地駅と豊洲駅を中心に発展してきた二つの街のライバル関係に着目する。 * * * 2016年には閉場することが決まっていた築地市場は、小池百合子都知事の鶴の一声で延期になった。豊洲新市場の開場も先延ばしにされた。 料亭が立ち並ぶ銀座や日本橋からも近い築地市場は、東京の台所として親しまれてきた。また、近年では”築地直送”なる言葉も定着。築地市場で取り引きされる水産物はブランド化していた。築地と言えば、築地市場のことを指す用語にもなっている。 築地市場は、ずっとこの地にあったわけではない。江戸時代には、船から荷揚げをする河岸が市中のあちこちにあり、そのうち水産物を荷揚げする魚河岸は約70あったといわれる。 1603年頃、築地市場の前身ともいえる日本橋魚河岸が誕生。物流が人力頼みで、冷蔵・冷凍技術もなかった時代において、鮮度が生命線である魚市場は必然的に都心部に立地しなければならなかった。 時代が明治に下ると、魚市場は邪魔者扱いされる。政府からは路上を占拠していたことが疎んじられる要因になっていたが、魚を捌くために周囲には汚臭が漂い、魚クズが散乱するので不衛生だった。これが忌み嫌われた。 東京府は魚河岸を日本橋箱崎に移転するよう命じた。この命令は、移転にかかる費用が自己負担だったために業者からの反発は激しかった。 魚河岸の移転騒動で混乱する中、富山県から端を発した米騒動が全国に波及。不当な米価の吊り上げが原因で、市民は暴徒化する。米騒動は、食料の安定供給が政治課題であることを露わにした。 そうした反省を踏まえ、行政が介在する中央卸売市場が構想される。1923年、中央卸売市場法が成立。中央卸売市場の重要性がきちんと認識されたわけだが、同年に関東大震災が発生。震災で日本橋魚河岸は壊滅的な被害を出し、新天地を求めて業者たちは築地に移転することになった。 築地市場というと、マグロをはじめとする水産物ばかりがイメージしがちだが、築地市場には野菜や果物を取引する青果部もある。こちらは、京橋にあった青物市場がルーツだ。京橋青物市場も関東大震災で被災。1935年に築地市場へと統合された。 こうして築地市場本橋魚河岸と京橋青物市場が集約されたことで、築地市場の骨格が組みあがっていく。しかし、肝心の水産物を取り引きする建物の整備は遅れた。 1930年に挙行された関東大震災からの復興を祝う帝都復興祭では、まだ築地市場の中枢機能を果たす水産物部仲卸業者売場の建物は完成していなかった。 全国各地で水揚げされた水産物は、貨物列車で築地まで運ぶことが想定されていた。そのため、貨物列車が市場に直接乗り入れられるように弧型をした建物が設計された。実際、昭和30年代までは貨物専用の汐留駅から東京市場線を通って築地市場へと鮮魚列車が乗り入れていた。 鮮魚列車は鮮度が命。国鉄はそうした事情を汲み取ってダイヤを組んでいたが、築地市場へ水産物を運ぶ鮮魚列車は悩みの種だった。鮮魚列車が現地を出発する早朝はダイヤに余裕はある。しかし、市場に到着する頃には通勤ラッシュの時間帯に差し掛かる。 鮮魚列車を優先させれば、旅客輸送に支障をきたす。だからと言って、鮮度が命の水産物は到着時刻を遅らせることができない。その板挟みになる鮮魚列車のダイヤグラムの作成は、ベテランでなければできないとされた。 1960年代に入ると、物流の主役はトラック輸送へとシフトしていく。国鉄は貨物需要を奪われまいと、対抗策として1966年に鮮魚専用高速冷蔵貨車”レサ10000形”を導入。レサ10000形は最高時速100キロメートルを誇る貨物列車で、水産物を全国各地から築地市場へと運んだ。しかし、国鉄の対抗策もむなしく、築地市場線は1984年に廃止。鮮魚専用高速冷蔵車は、トラック輸送に勝てなかった。 実は、この頃より築地市場の老朽化が目立つようになり、またキャパシティも限界に近づいていたこともあって築地市場の拡張もしくは移転が検討され始める。 東京都は、1989年に築地市場を補う大田市場を建設。大田市場の用地面積は、築地市場の2倍。当初、築地市場の3分の1を大田市場に移転させる予定にしていたが、思うように移転は進まなかった。 大田市場の開場後も、築地市場は移転問題が燻ったままになっていた。鈴木俊一都知事(当時)は、老朽化した築地市場を同じ場所で建て替える築地新市場計画を策定。築地新市場計画はバブル期に策定されたこともあり、総工費2380億円もの巨大プロジェクトだった。そして、1991年に着工。しかし、地価が高騰していたこともあり、総工費は当初の予定から1000億円以上も膨れ上がり、計画は頓挫した。 卸売市場の外側に形成されている築地場外市場商店街、通称・場外市場(場外)も築地の発展に大きく貢献してきた。場外の存在を抜きに、築地市場を語ることはできない。 場外は卸売市場法が適用される市場ではなく、平たく言ってしまえば街にある商店街ということになる。ただ、築地市場に隣接しているので、場外の店はプロ仕様の品揃えで一般客向けではない。また、驚くほど朝早くから営業し、昼過ぎには次々に閉店する。まさに、場外は築地市場御用達の商店街といえる。 近年では、築地駅の近くにファミリーレストランやコンビニ、チェーン系のカフェなどがオープンし、以前に比べれば場外も標準化しつつある。 築地新市場計画は頓挫したものの、卸売市場の老朽化対策は避けて通れない話だ。そうしたことから、石原慎太郎都知事(当時)は市場を豊洲に移転させようと用地買収に動き出した。 石原都知事によって、築地市場の移転準備は着々と進められた。その後任である猪瀬直樹都知事、さらに舛添要一都知事も市場の移転に取り組んだ。石原都政で既定路線になった築地市場の移転は、もはや覆せない決定事項だった。 しかし、豊洲新市場の土壌汚染対策不備などが明るみに出て、小池百合子都知事は移転を凍結。その後、移転準備は再開される。現在、築地市場は2018年10月6日に閉場し、豊洲市場は10月11日に開場する予定とされている。 築地市場の移転先となる豊洲市場は、東京臨海新交通臨海線(通称・ゆりかもめ)の市場前駅が最寄駅になっている。湾岸エリアはタワーマンションの建設ラッシュに沸いているが、広大な豊洲市場の周辺には豊洲PITや新豊洲変電所があるほかは特に何もない。そのため、2駅隣にある豊洲駅が注目を浴びることになった。 それまでの豊洲駅は、町工場がひしめく下町然とした街だった。豊洲の街は、関東大震災で大量に発生した瓦礫で埋め立てられたことで生まれた。 現在、豊洲住民の足を担っているのは東京メトロ・有楽町線で、この路線が開業したのは1974年。このときの有楽町線の開業区間は池袋駅―銀座一丁目駅間。まだ、豊洲は地下鉄の恩恵を受けていなかった。 1988年、有楽町線の新富町駅―新木場駅間が開業。中間駅として豊洲駅が開設され、ようやく豊洲に地下鉄がお目見えした。しかし、地下鉄の豊洲駅ができても、まだ豊洲の街は発展する兆しを見せていなかった。 豊洲駅が大きく変貌するターニングポイントは、2003年の石川島播磨重工業(現・IHI)の工場移転だった。工場跡地を三井不動産が取得。ここが再整備されて、2006年に複合商業施設「アーバンドック ららぽーと豊洲」が誕生する。 当時、「ららぽーと」や「イオンモール」といった大型複合商業施設はあちこちにオープンしていたが、それらは郊外に出店するのが常識だった。その「ららぽーと」が、銀座から近い豊洲に進出したことは業界の常識を覆す一大事件だった。「アーバンドック ららぽーと豊洲」は常識を覆す出店戦略だったが、予想外の大盛況となった。これを機に、豊洲駅の周辺にタワーマンションが立ち並ぶようになる。豊洲駅に新たな住処を求めたのは20代―30代の、いわゆるニューファミリー層だった。ニューファミリー層が増えたことで、豊洲駅界隈はさらに活気に満ちていく。 今も「アーバンドック ららぽーと豊洲」は、週末に家族連れで大にぎわいとなる。隣接する豊洲公園では、毎週のようにイベントが開催されている。そうしたイベントには、近隣住民のほか江東区、はては都外から足を運ぶ人たちもいた。 また、豊洲公園では週末に簡易テントを設営しながらピクニックを楽しむ家族連れも日常的な光景になった。 豊洲駅の快進撃は、現在も継続中だ。有楽町線やゆりかもめは、豊洲新市場の開場に合わせて始発電車を早めるダイヤ改正を実施済。2020年の東京五輪によって、さらに豊洲駅界隈は劇的に変化するだろう。
2018.08.26 07:00
NEWSポストセブン
野田聖子氏も「非常に厳しい」 日本で女性総理は誕生するか
野田聖子氏も「非常に厳しい」 日本で女性総理は誕生するか
 小池百合子・東京都知事、稲田朋美・元防衛大臣など女性政治家29人を論評した『女政治家の通信簿』著者の古谷経衡氏と、同書に登場する女性政治家とは大体面識があるという舛添要一氏。同書の中で最も高い評価を与えられたのが総務大臣・野田聖子氏だった。古谷氏は、初の女性総理誕生を期待するが、舛添氏は「可能性は非常に低い」と述べる。その理由とは──。 * * *古谷:舛添さんは、女性総理が誕生する日はいつ訪れると思いますか。私は野田聖子さんに期待しているのですが。舛添:彼女が有能であることは知っています。お酒も飲めるし、気っ風もいい。古谷さんは、どうして彼女にそこまで期待するんですか?古谷:僕は野田さんの本を読み、そして直接お会いして魅力的だと思ったのが、彼女が男性に対して媚びないことです。 私生活は知りませんが、政治に関しては、党の要職につく男性議員たち、つまり“おっさんたち”におもねらない。そればかりか、反対の行動をとる。それでも潰されない。郵政選挙の時は、党を事実上追い出されても返り咲いた。入閣して大臣になっても、安倍さんと全然意見が違うことを言う。舛添:「#MeToo」問題で早くから声を上げたのも野田さんでしたね。古谷:はい、彼女は自立しているのです。政治家として自立しているなんて当たり前の話だと思うけれども、他の人は、上の人間が喜ぶことばかり言っています。例えば稲田朋美さんは安倍さんが喜ぶことばかり言う。もちろん女性に限らず、多くの男性議員だってそう。でも、野田さんは違う。彼女自身が強い政治的な地盤を持っているからできることかもしれません。舛添:ただし、女性総理への道は極めて厳しいでしょうね。仮に自民党政権が続くとすれば、総裁選で首相が決まります。総裁選の制度は次回から少し変わりますが、まず20人の国会議員の推薦人を集めないと総裁選出馬の資格を得られない。さらにその後、決選投票になるとすれば、国会議員の多くを抱き込まなければならない。ものすごい努力が必要でしょうね。 それこそ自分で派閥をつくって、所属議員の面倒をみて、派閥を維持する。そんな“大将”でなければだめなんです。古谷:野田さんについていく人もいると思いますが、厳しいですか?舛添:その厳しさは私自身、経験したことがあります。20人集まったと思ったら、いろんな切り崩しがあって、フタを開けてみたら1人抜けていた、2人抜けていた、となっているんです。古谷:なるほど。外国を見渡せば、韓国でも台湾でも女性指導者が出ているのに……どうすれば、日本では女性指導者が誕生しますか。舛添:もっと裾野が広くないといけないと思います。日本のプロ野球が強いのは、甲子園に行ける高校、そこに選手を送り込む中学、野球に親しむきっかけを作る小学校があるからでしょう。政治の世界でいえば、女性の地方議員、市会議員を増やすことに他なりません。 地方議会なら、仕事をしながらでも、家族の理解があれば参加できる場合がある。また、年中あるわけではない町議会、村議会、市議会レベルの議会は、夜間に開催できるようにすればいい。そうすれば、子育てや仕事があっても参加できます。いきなりメジャーリーガーが出てくるわけではない。まずはべースを作るべきなのです。※『女政治家の通信簿』刊行記念トークショー(6月13日、八重洲ブックセンター)より。【プロフィール】◆ふるや・つねひら/1982年、札幌市生まれ。文筆家。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。インターネット、ネット右翼、若者論などを中心に言論活動を展開。近著に小説『愛国奴』、『女政治家の通信簿』。◆ますぞえ・よういち/1948年福岡県北九州市生まれ。1971年東京大学法学部政治学科卒業。2001年参議院議員(自民党)に初当選し、厚生労働大臣等を歴任。2014年2月、都知事就任。2016年6月、辞任。近著に『都知事失格』。
2018.07.11 16:00
NEWSポストセブン
女性政治家を「ルックス」で評価するのは女性蔑視か否か
女性政治家を「ルックス」で評価するのは女性蔑視か否か
 小池百合子・東京都知事、稲田朋美・元防衛大臣など女性政治家29人を論評した『女政治家の通信簿』著者の古谷経衡氏と、同書に登場する女性政治家とは大体面識があるという舛添要一氏。そんな2人がトークショーを行った。対談の中でも盛り上がったのは、女性政治家を論評する際のポイントとして「ルックス」を入れるのは女性蔑視か、否か──だった。 * * *古谷:昨年の衆院選において、山尾志桜里さんは、不倫騒動があったにもかかわらず僅差で当選しました。なぜだと思いますか? 最近、彼女は「立憲的改憲」ということも話しています。その意味は分かりませんが、そうした思想が有権者に評価されたのでしょうか。舛添:そこの思想はよくわかりませんけど、私は、彼女は自民党でも十分通用すると思いますよ。古谷:えっ、なぜ!?舛添:あれだけ厳しい選挙で受かったっていうのは、笑顔がいいから。選挙の際に観衆の前で自然な笑顔を作れるというのは重要です。豊田真由子さんとの差はそこだったと思う。古谷:それはルックスに繋がる話ですよね。実は、私は女性政治家を判断する一つの指標にルックスを入れていますが、そのことに対して強い批判があります。舛添:女性をルックスで見るということが「女性蔑視」ということですか?古谷:はい。でも僕は、そういうふうに批判している人も含めてすべての方が、人を判断する際に「顔」の偏差値を判断基準に入れていると思う。舛添:マスコミが顕著で、やはり「美人」だからという理由で、女性政治家の当落をドラマ仕立てに報道しますよね。古谷:そうです。でもマスコミだけではない。我々は心底の部分で、人の美醜をもって第一印象を決めている。ルックス問題は、当然政治家に限ったことではなくて、企業の中の出世だとか、様々なシーンに見られます。舛添:女性だけでなく、男性だって、その対象にされますね。古谷:そうです。男性議員に対しても、ルックスが有権者の一つの判断基準になっています。前原誠司さんだって、彼が初めて民主党代表になったとき、民主党のジャニーズ系と言われていたのを皆さん覚えていますか。 ルックスにまったく関係ない職業は漫画家ぐらいです。漫画家は、自分の本の自画像を猫いていたり、ペンの絵にしたり。多くの方は、『ドラゴンボール』は知っていても、鳥山明先生の顔は浮かびませんよね。舛添:それでも売り上げに関係ないのは、彼らは絵や物語の構成力で判断されているからでしょう。古谷:漫画の市場はそれだけ成熟している。本来は、政治だってそうあるべきなのは僕もわかっている。政策や政治力をもって測られるべきです。舛添:でも、現実問題そうなっていない、と。古谷:そうなんです。そこから逃げちゃうと、僕は嘘をついていることになると思ったんですね。だって僕の中にもあるんですから。本当はルックスで判断するべきではないと思っていますよ。でも、“ルックスで見るなんてけしからん”と言っているあなたには、そういう考えはまったくないんですかと言ったら、きっとそんなことはない。 だから、僕はルックスについて本の中では多少なりとも言及した。もちろん、そういう基準はなくなってほしいという、ちょっと皮肉も込めているのは読めば分かると思いますが。※『女政治家の通信簿』刊行記念トークショー(6月13日、八重洲ブックセンター)より。【プロフィール】◆ふるや・つねひら/1982年、札幌市生まれ。文筆家。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。インターネット、ネット右翼、若者論などを中心に言論活動を展開。近著に小説『愛国奴』、『女政治家の通信簿』。◆ますぞえ・よういち/1948年福岡県北九州市生まれ。1971年東京大学法学部政治学科卒業。2001年参議院議員(自民党)に初当選し、厚生労働大臣等を歴任。2014年2月、都知事就任。2016年6月、辞任。近著に『都知事失格』。
2018.06.29 16:00
NEWSポストセブン
「小池都知事が右傾化した理由」前都知事・舛添要一氏が語る
「小池都知事が右傾化した理由」前都知事・舛添要一氏が語る
 日本の女性国会議員の割合は、13.7%。その数字は「191か国中140位」とされる(出典:IPU、2018年3月2日時点)。その女性政治家のうちに29人について論評した『女政治家の通信簿』著者で文筆家の古谷経衡氏が、同書に登場する政治家とは大体面識があるという舛添要一氏とこのたびトークショーを行った。話題が「女性政治家の保守化」に及ぶと、舛添氏は小池百合子都知事と元妻の片山さつき氏(自民党)の事例をあげて興味深い解説をした。 * * *舛添:少なくとも私が知っている若い頃の片山は、全然“右”じゃないですよ。そんな話、うちでは一度もしたことありません。だけど、なぜここまで右になったのかと考えれば、私は選挙のため、集票活動のためだな、と感じます。古谷:つまり、右翼的スローガンは票に繋がるという話ですね。靖国参拝や、嫌韓的発言を支持する一部の国民は、それを訴える政治家に票を入れる……。私は、片山さんと、在特会(在日特権を許さない市民の会)の集会で会ったこともあります。舛添:私の偏見かもしれませんけども、昔はそんな傾向はなかった。票を取るために右に走る。小池百合子さんもそうだと思いますよ。古谷:小池さんはそうでしょうね、知事になってからも、関東大震災時に虐殺された朝鮮人犠牲者を慰霊する式典への追悼文の送付を取りやめ、物議を醸していました。舛添:もともとの自分の思想にはなかったはずの主張をしはじめるのは、小選挙区制の影響が大きいですよね。古谷:極端な方向性を見せないと、対立候補に勝てないということですね。ぼくも、その説に納得します。でも、ここ5年ぐらいの片山さんや、国会で「八紘一宇」発言をした三原じゅん子さん、杉田水脈さんといった方々の発言を見ていると、最初は選挙のためだったかもしれないけど、今は本当に右寄りの世界観を有しているように思えます。舛添:でも、もし安倍さんが総裁選で3選されない、岸田(文雄)さんが総理になったら、彼女らは全員リベラルに舵を切りますよ。古谷:そうだとしたら、節操がないですね(笑)。舛添:いや、それは政治家としては当たり前の原理なんです。だって大臣になりたいから。安倍さんは5年以上も総理で、オリンピックまでやるとしたら8年近くになりなすよね。その間、気に入られなかった議員は、不遇を託(かこ)ってきたわけです。「忖度」とか「文書改ざん」とか様々な問題があったけど、もとを辿ればすべて、安倍さんを頂点とする官邸に気に入られたいから起こった事件です。長期政権だから、それが過ちに繋がってしまった。 稲田(朋美)さんを見ていたらわかるけど、中身はどうであれ安倍さんの寵愛を受けていれば、大臣になれるということを証明した。総理がリベラルな岸田さんに変わったら、岸田さんの機嫌をとらないと大臣になれないんだから、きっと翌日から転向しますよ。古谷:片山さんも、“南京で日本人はひどいことをした”なんて発言をするようになるんですかね(笑)。舛添:それは分かりません。でも、彼女もまだ大臣になってないですから、何がなんでも大臣になりたいというなら、考えるかもしれない。※『女政治家の通信簿』刊行記念トークショー(6月13日、八重洲ブックセンター)より。【プロフィール】ふるや・つねひら/1982年、札幌市生まれ。文筆家。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。インターネット、ネット右翼、若者論などを中心に言論活動を展開。近著に小説『愛国奴』、『女政治家の通信簿』。ますぞえ・よういち/1948年福岡県北九州市生まれ。1971年東京大学法学部政治学科卒業。2001年参議院議員(自民党)に初当選し、厚生労働大臣等を歴任。2014年2月、都知事就任。2016年6月、辞任。近著に『都知事失格』。
2018.06.26 16:00
NEWSポストセブン
日本の女性政治家に「右寄り」が目立つのはなぜなのか
日本の女性政治家に「右寄り」が目立つのはなぜなのか
 小池百合子・東京都知事、稲田朋美・元防衛大臣など女性政治家29人を論評した『女政治家の通信簿』著者の古谷経衡氏と、同書に登場する女性政治家とは大体面識があるという舛添要一氏。歯に衣着せぬ言論で知られる二人が、このたびトークショーを行った。議題は、昨今の女性政治家はなぜ「保守化」するのか。舛添氏が独自の分析を披露する。 * * *古谷:とくに意識していたわけではないんですが、『女政治家の通信簿』で取り上げた論評対象は“右寄り”の女性議員が多くなってしまいました。いや、そもそも、稲田朋美さんや中山恭子さん(希望の党)のように、右寄りの女性議員が目立つ気がします。舛添:政治家は選挙で票をとらないといけません。例えば、安室奈美恵さんが選挙に出たら、黙っていても通りますよね。古谷:はい、何も言わなくても当選します。舛添:でも、いくらタレント議員でも、彼女のような知名度がある方はほとんどいない。そうでない方が政治を挑むときは、ある程度の「資金」と「票」が必要になります。だから街頭に出る。演説して「ぜひ投票してください」と訴える。だけど、いくら人が集まっても、実際に票を入れてくれるかわからない。不安です。 たとえば公明党の議員は創価学会の方が確実に投票してくれるから、安定感があるわけですよ。一部の労働組合もそう。でも、宗教団体や労働組合とコネクションがある候補者はまれです。そうすると、不安で仕方がない。でも、そこで“ある種の傾向”を踏まえれば、確実に票を投じてくれる集団がいるんですよ。古谷:なるほど……その答えは予想がつきます。舛添:それが右翼なんですよ。逆に左翼はほとんど頼りにならないんです。彼らは、格好いいことは言うけれども……。古谷:実際にはなかなか投票には行かない、というわけですね。なぜですか?舛添:知的インテリ層は批判は得意なのだけれども、彼らを共感させるのは難しい。だからなかなか投票に行ってくれないんです。朝日新聞を読んでいる方に、朝日と同じ論調のスローガンを訴えたからといって、響かないと思いますよ。知的インテリ層の情熱を湧き立たせるような候補者はなかなかいない。古谷:冷笑系なんですね(笑)。舛添:そうそう。でも、右でしたら「拉致問題で頑張りましたね」「あなたなら靖国に必ず行ってくれますね」といって中山恭子さんや山谷えり子さん(元国家公安委員長)に投票するんですよ。 大衆に街頭演説しても投票所に行ってくれるのかすら分からない。だから候補者は、より確実な右を狙うわけです。右寄りの言葉を言うほど票が見込める。言うのは“タダ”で、お金はかかりませんからね。※『女政治家の通信簿』刊行記念トークショー(6月13日、八重洲ブックセンター)より。【プロフィール】ふるや・つねひら/1982年、札幌市生まれ。文筆家。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。インターネット、ネット右翼、若者論などを中心に言論活動を展開。近著に小説『愛国奴』、『女政治家の通信簿』。ますぞえ・よういち/1948年福岡県北九州市生まれ。1971年東京大学法学部政治学科卒業。2001年参議院議員(自民党)に初当選し、厚生労働大臣等を歴任。2014年2月、都知事就任。2016年6月、辞任。近著に『都知事失格』。
2018.06.23 16:00
NEWSポストセブン
古谷経衡氏「不倫騒動抜きでも山尾志桜里を評価できぬ理由」
古谷経衡氏「不倫騒動抜きでも山尾志桜里を評価できぬ理由」
 この5月、「候補者男女均等法」も成立し、女性の政界進出は時代の急務である。一方で、文筆家・古谷経衡氏はこうした時代だからこそ、女性政治家を見た目で判断するのではなく、「政治家としての資質」をもって見極めるべきだ、と説く。選挙時にマドンナ、○○ガールズと持て囃されるも、当選後、何ら実績を残せないまま埋もれる議員が多いからだ。たとえば古谷氏は、立憲民主党・山尾志桜里氏に手厳しい。一体なぜか。 * * * 山尾志桜里が何を主張しており、またどういった政治的世界観を有しているのか、いくら山尾の言動を追っても、私にはよく分からない。 山尾が一躍全国区の代議士として認められたのは、2016年2月の保育園問題の追及であった。この保育園問題というのは、匿名のブロガーが書いた「保育園落ちた日本死ね」という短い記事を、山尾が国会で紹介して保育園問題(待機児童問題)への対策を舌鋒鋭く安倍政権に迫ったものである。 ところが整理すると、そもそもこの「保育園落ちた日本死ね」という記事は、正確には記事ですら無く単なるブログの匿名プラットフォーム部分におけるレスにすぎないのである。が、山尾がこの「記事」を国会で取り上げたことにより「保育園落ちた日本死ね」は同年のユーキャン流行語大賞のトップ10に選ばれた(その授賞式に山尾は出席した)。 ただの匿名のレスがここまでの展開を見せた背景は、山尾が美人代議士だったからである。腹の突き出た脂臭い民進党の男性代議士が、同じブログを取り上げてもユーキャンはこのスローガン(?)を流行語大賞に選ばなかったであろう。 この匿名の執筆者に朝日新聞がインタビューしていたが、本人は顔を出すことも実名を出すことも拒否している。私は匿名の書き込みに対して、実名を記せ、覚悟を持て、と言うつもりはない。問題は、この書き込みを自らの都合のよい言論を補強する材料としてクローズアップした側だと思っている。 私は、待機児童問題云々は置いておいて、この「記事」を評価するという人間は、そのセンスを疑うひとつの基準にしている。匿名の誰かが書き殴った三行詩もどきを元に学者や言論人が討論して良いと言うことになる。 何を言いたいかと言えば、山尾は不倫疑惑をまったく抜きとして、政治家として評価できないということだ。不倫疑惑で個人攻撃が沸騰し、昨年の衆院選において、無所属にもかかわらず愛知7区で自民公認公明推薦候補を800票差の僅差で破ったのは、選挙民が山尾の過去を受け入れ、彼女の再起を願ったということなのか。 いや、元来中京地区には製造業系の大企業が集積し、そのせいで労働組合の組織票が強く、伝統的にこの地域が民主党王国とされてきたからだろう。ただし、次の解散時、山尾が代議士の地位を保持できるかはまったく疑問である。※『女政治家の通信簿』(小学館新書)より【PROFILE】ふるや・つねひら/1982年、札幌市生まれ。文筆家。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。インターネット、ネット右翼、若者論などを中心に言論活動を展開。近著に小説『愛国奴』。2018年6月13日(水)19:00より、八重洲ブックセンター本店にて舛添要一氏とのトークショー&サイン会「日本に女性首相が誕生する日」を開催予定(http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/14138/)。
2018.06.08 16:00
NEWSポストセブン
初の女性宰相は? 古谷経衡が野田聖子を激推しする理由
初の女性宰相は? 古谷経衡が野田聖子を激推しする理由
 財務事務次官のセクハラ騒動、そして、その対応を巡って失言を繰り返す政治家たち。霞が関や永田町の「女性蔑視」姿勢が露わになった。「日本中枢のエリートたちの“男性優位”思考を改めるのは一筋縄ではいかない。女性首相が誕生するぐらい抜本的な変革が必要」と文筆家・古谷経衡氏は指摘する。なかでも古谷氏が期待をかけるのが野田聖子総務大臣である。 * * * 野田聖子の不妊治療を巡る体験は、壮絶である。事実婚の夫・鶴保庸介(当時)と共に不妊治療を受け続け、体外受精に及ぶこと14回。失敗につぐ失敗でようやく実った奇跡であった。が、ようやく授かった子は、不幸にも切迫流産してしまう。 普通ならここで挫折の道が待っていると思うが、野田はあきらめない。野田は、鶴保庸介と2007年に離別し、2011年に一般男性と結婚したことに前後して、体外受精で出産に成功した。このとき野田は50歳。卵子は米国人女性のものを着床させ、精子のみ野田の結婚相手のものだった。 つまり野田は、自身の卵子での出産を断念せざるを得ないにもかかわらず、出産を希望したのである。にしてもこの年齢は「高齢出産」という域を超えた未知の領域に思える。 議員活動をしながら、これだけの「試練」に立ち向かう野田聖子というひとりの人間に、私は驚嘆と感動を覚えた。こんなことは、並大抵の意思でできることではない。「きょうからダイエットを始めよう」とか、そんな生半可で、中途半端で、どうでもよい決意と野田のそれとは比べるべくもない。  そしてこの間、野田は郵政民営化に反対して自民党を離党。地盤の岐阜1区にて無所属で立候補するも、小泉から刺客を送られて徹底的に望まない抗戦を強いられるのである。しかしそのたびに、野田は敗北することなく勝利をつかみ取ってきた。最終的に野田は自民党に復党する。 だが野田は従順ではない。2015年9月の自民党総裁選では総裁選立候補を表明するも、推薦人20名を集められず断念。安倍は無投票で総裁に選出された。だが、野田の野心は小池百合子のように自民党の外で継続されるのではなく、自民党の中からまるで自民党という殻を食い破って産まれ出る何かのように、その野心をたぎらせている。 男性に従順であり、無意識的にも意識的にも男性的価値観に追従し、「女」である事を売り物にして政治家の道に進んだ凡百の女政治家と野田は全く異なっている。 2018年3月からにわかに安倍政権が「放送法4条(政治的公平性)の撤廃」を目指して答申をまとめた際も、野田は所轄大臣(総務)として明確に反対した。結果、答申には「放送法4条の削除」は見送られた。 安倍一強と言われながら別派閥ですら安倍支持を表明する中で、野田の存在は良い意味で異様に映る。ポスト安倍、と目される人物は2018年6月現在、石破茂、岸田文雄、野田聖子の3名となっている。私は石破のファンだが、ここでは断然野田聖子を推したい。※『女政治家の通信簿』(小学館新書)より。文中敬称略。【PROFILE】ふるや・つねひら/1982年、札幌市生まれ。文筆家。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。インターネット、ネット右翼、若者論などを中心に言論活動を展開。近著に小説『愛国奴』。2018年6月13日(水)19:00より、八重洲ブックセンター本店にて舛添要一氏とのトークショー&サイン会「日本に女性首相が誕生する日」を開催予定(http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/14138/)。
2018.06.07 07:00
NEWSポストセブン
マスコミが変わらねば、まっとうな女性政治家の登場は難しい
マスコミが変わらねば、まっとうな女性政治家の登場は難しい
 女性政治家の失言やスキャンダルが政界に嵐を呼び、女性都知事がその嵐に乗じるも、彼女もまた躓いてしまう。そんな昨年の衆院選を批評した古谷経衡氏が国際情報誌・SAPIOに綴った「女性政治家の通信簿」が反響を呼んだ。女性に点数を付けることが「女性蔑視」との声も寄せられたが、政治家の資質を問うことが非難されるのもおかしい。 先進国で日本の女性議員率は圧倒的に低い(衆議院で約10%、世界平均の半分)。前号に続き古谷氏、そして日本はもちろん、海外の事例も知る舛添要一前都知事とともに、女性政治家の現状を語ってもらった。 〔議員名のあとの括弧内の表記は、(年齢、所属、当選回数)を表す〕古谷:僕はいまの日本の女性議員を巡る問題には、マスコミの責任が大きいと考えているんです。小池百合子(65・都知事)や山尾志桜里(43・無所属〈元民進〉・衆3期)ばかりを取り上げて、地道に活動を続ける地方議員にまったく注目しない。光を当てたとしても美人すぎる市議ぐらいでしょう。舛添:まったく同感です。マスコミの罪はとてつもなく大きい。政治とテレビの関係が変質したきっかけが小泉政権です。劇場型政治とくに女性議員とワイドショーは相性がいい。古谷:小泉チルドレンの片山さつき(58・自民・参2期)と佐藤ゆかり(56・自民・衆3期)、郵政民営化に造反した候補に立てた「くノ一」と呼ばれた女性議員たちをメディアはこぞって取り上げた。小池もくノ一の1人だった。リベラルの辻元清美(57・立憲民主・衆7期)や山尾にしてもマスコミにとっては劇の配役に過ぎない。舛添:マスコミが変わらなければ、まっとうな女性政治家の登場は難しいかもしれません。新内閣の組閣で女性閣僚がひとりもいなければ、男尊女卑内閣だとマスコミが必ずたたく。内閣は支持率を気にするから、資質に疑問を持っても女性閣僚を登用せざるをえない。そんな状況が続いているからまともな女性リーダーが出てこない。古谷:いまのお話は、女性議員の背景に存在する女性有権者の問題にもつながります。男性目線だと批判されるでしょうが、日本には自立できない幼稚な女性が増えている。とくに近年、女性の劣化が目立ちます。 恋愛をしたアイドルが罰として頭を丸刈りにして許しを請うたり、稲田朋美(58・自民・衆5期)が追及に耐えきれずに泣いて安倍(晋三)に庇護を求めたりする。明らかに異常なのに批判する人が少ない。しかも女性側はなんの声も上げません。舛添:私はそこにネット社会の病理を感じます。そのアイドルにしても、稲田や片山にしても、自分に肯定的な意見だけをネットで見るから錯覚して満足してしまう。そして違う立場の人の意見には耳を貸さない。諫言という言葉が死語になってしまった。古谷さんがいう努力や切磋琢磨をする以前の問題です。古谷:女性議員の数を増やせば切磋琢磨するという主張もありますが、そんな単純な話ではありません。 僕は女性議員の比率が世界193か国中、163位(IPU調査)だからもっと増やそうという意見には反対なんです。政治家にふさわしい女性がいないなら男性でいいじゃないか、と。ムリに下駄を履かせて政治家にするのは逆差別でしかない。舛添:私も女性議員の定数を設けるクオータ制導入には一貫して反対してきました。導入すれば、いま以上に能力がない女性議員が増える恐れがあるからです。古谷:おっしゃる通りです。議員の女性比率の低さは結果で、原因ではない。まずは舛添さんが指摘された女性議員が劣化した原因を彼女たち自身が認識する必要があると思います。 【PROFILE】ふるや・つねひら/1982年北海道生まれ。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。文筆家。主な著書に『左翼も右翼もウソばかり』『草食系のための対米自立論』『「意識高い系」の研究』。最新刊に『「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす』。 【PROFILE】ますぞえ・よういち/1948年福岡県北九州市生まれ。1971年東京大学法学部政治学科卒業。2001年参議院議員(自民党)に初当選し、厚生労働大臣等を歴任。2014年2月、都知事就任。2016年6月、辞任。辞任後初となる著書『都知事失格』が弊社より発売中。※SAPIO2018年1・2月号
2018.02.19 07:00
SAPIO
舛添要一氏「野田聖子議員は酒を飲めるところが強み」
舛添要一氏「野田聖子議員は酒を飲めるところが強み」
 女性政治家の失言やスキャンダルが政界に嵐を呼び、女性都知事がその嵐に乗じるも、彼女もまた躓いてしまう。政治家としての資質を問われるような女性議員が増えた背景に、小選挙区制の導入があると舛添要一前東京都知事は語る。「1つの選挙区で1人しか当選しない小選挙区制の場合、女性候補が圧倒的に有利なんです。まず女性候補というだけで投票する有権者がいる」と。 また、稲田朋美氏のように安倍晋三首相に重用される人は「右派だから」という理由で抜擢されたように見え、結果、他の女性議員も出世のために右寄りになっていく傾向があると指摘する。国際情報誌・SAPIOで昨年の衆院選を批評した「女性政治家の通信簿」を綴った古谷経衡氏とともに、女性政治家の現状を語ってもらった。 〔議員名のあとの括弧内の表記は、(年齢、所属、当選回数)を表す〕古谷:小選挙区制導入と安倍政権の長期化が女性議員の体たらくの原因だとしたら、それ以前の女性議員はどうだったのでしょう。舛添:たとえば扇千景(84・2007年政界引退)は芸能界出身でしたが、真面目に勉強して国土交通大臣の職責を果たした。土井たか子(2014年死去・元日本社会党委員長)は辞めるときに「舛添さん、福島瑞穂をお願いしますね」と挨拶に来てくれた。私とは考え方が違うけど、筋を通す人だった。彼女たちは女性政治家というよりも尊敬する先輩政治家でした。私にとって、彼女たちは宮澤喜一さんや橋本龍太郎さんと変わらなかった。古谷:田中眞紀子(73・2012年落選)はどうでしたか?舛添:メチャクチャな政治家でしたね(苦笑)。ただし田中角栄の娘をウリにしていたけど、女をウリにはしていなかった。古谷:では、いま舛添さんが評価する女性議員はどなたですか?舛添:私の場合は、能力のあるヤツは男でも女でも評価します。逆になければ、相手にしない。だから嫌われるんだけど(笑)。 女性議員で言えば、いまの法務大臣の上川陽子(64・自民・衆6期)。私が厚労相時代、彼女が子ども(少子化対策)担当大臣だった。対等に議論できる数少ない女性議員だった。あとは野田聖子(57・自民・衆9期)ですね。古谷:ぼくも野田は別格だと思っています。彼女は郵政民営化選挙で、小泉に造反した。小泉に媚びず、主張を曲げなかったんです。プライベートでも流産したあと、困難な不妊治療に長年向き合い出産した。ほかの女性議員と厚みが違う。舛添:野田は酒を飲めることも強みです。残念ながら、いまだに永田町では料亭で酒を飲みながら根回しをし、物事を決めていくんです。そんななかに酒を飲めない女性がいると場の雰囲気が白けてしまう。女性議員も、そういう場に入りにくい。 最近はメディアが不倫にうるさいから女性議員と同席したがらない人も増えてきた。その点では政界がいまだに男性優位社会で、女性蔑視が存在しているのは否定できない。古谷:けれども女性議員が活躍できない理由を日本が男性優位社会であることだけに求めるのはおかしい。女性が男性と対等かそれ以上に活躍している業界もある。たとえば、漫画業界がそう。作者が男か女かなんて関係ない。問われるのは画力と構成力。完全に実力の世界です。舛添:音楽や芸術の世界もそうですね。古谷:そうです。日本にも男女平等が達成された業界はたくさんある。海外の政界では女性も実力を正当に評価されるわけでしょう。舛添:私が出会った欧州の議員を見ても、男だから、女だから、とは誰も見てない。優秀だから選挙に出て、結果を出すから何度も当選できる。性差でなく結果や成績でしか評価されません。 その先駆けとなったのがイギリスのサッチャーです。中曽根元総理と一緒に会ったのですが性差を超えた意志の強さ、迫力があった。サッチャーという前例があるから現首相メイは非常にやりやすいでしょうね。【PROFILE】ふるや・つねひら/1982年北海道生まれ。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。文筆家。主な著書に『左翼も右翼もウソばかり』『草食系のための対米自立論』『「意識高い系」の研究』。最新刊に『「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす』。【PROFILE】ますぞえ・よういち/1948年福岡県北九州市生まれ。1971年東京大学法学部政治学科卒業。2001年参議院議員(自民党)に初当選し、厚生労働大臣等を歴任。2014年2月、都知事就任。2016年6月、辞任。辞任後初となる著書『都知事失格』が弊社より発売中。※SAPIO2018年1・2月号
2018.01.26 07:00
SAPIO
片山さつきが在特会に近づいた経緯を元夫・舛添要一が語る
片山さつきが在特会に近づいた経緯を元夫・舛添要一が語る
 昨年の衆院選を批評した古谷経衡氏が小誌に綴った「女性政治家の通信簿」が反響を呼んだ。女性に点数を付けることが「女性蔑視」との声も寄せられたが、政治家の資質を問うことが非難されるのもおかしい。 先進国で日本の女性議員率は圧倒的に低い(衆議院で約10%、世界平均の半分)。古谷氏は最近の右寄りの女性議員は「伝統的な反共右翼ではなく、『スピリチュアル右翼』だ」と指摘する。スピリチュアル右翼は神話の世界や神道、『古事記』に傾倒するのだという。前号に続き古谷氏、そして日本はもちろん、海外の事例も知る舛添要一前都知事とともに、女性政治家の現状を語ってもらった。 〔議員名のあとの括弧内の表記は、(年齢、所属、当選回数)を表す〕舛添:(女性議員がスピリチュアル右翼化している)根底にあるのが、国際社会における日本の地位低下でしょう。高度成長期、経済戦争の先兵としてビジネスマンはどんどん海外に出て行った。しかしバブル崩壊後、日本人が外に出る機会が極端に減った。 みんな内向きになり、内省しすぎた結果、『古事記』や神話が日本人の拠り所になった。そして「神の国」というイメージに頼るしかなくなった。古谷:安倍政権の長期化にもつながる指摘ですね。舛添:まさにそこが、女性議員が劣化したもう1つの原因ですよ。安倍政権以前と以後では自民党内の雰囲気がまったく変わってしまった。古谷:女性議員もですか?舛添:そうです。たとえば、稲田朋美(58・自民・衆5期)は異例の出世を遂げました。彼女は安倍総理の寵愛を受けた。それは、彼女が「女」で「右」で「弁護士」だったから。能力を純粋に評価されたわけではなかった。にもかかわらず、彼女はなぜ自分が出世できたのか、その理由を自覚していなかった。古谷:「先生」「先生」と持ち上げられて承認欲求が満たされて舞い上がってしまったのでしょうね。 でも、それは小池百合子(65・都知事)も三原じゅんこ(53・自民・参2期)も山谷えり子(67・自民・参3期)も、失礼ながら、元奥様の片山さつき(58・自民・参2期)も変わりません。ほとんどの女性議員は準備もないまま政党に下駄を履かせてもらって、政治の舞台に上っている。その構図は、リベラルの蓮舫(50・民進・参3期)も同じです。舛添:いま名前が出た女性議員は一緒に仕事をしたのでよく知っています。とくに片山さつきはね(苦笑)。あえて片山の立場に立って話すとすればこうなるのではないでしょうか。片山は上に媚びるのが苦手なタイプです。でも、隣には取り入るのがやたらとうまい稲田や小池がいる。さらに自分以外の女性議員はどんどん出世して大臣になる。 片山は焦るわけです。自分は元大蔵官僚で、しかもミス東大なのになぜ出世できないのか。稲田が安倍さんに重用されるのは右派だからだ。それなら私も右に行けば出世できるのではないか──結果、在特会のデモに参加してしまう。古谷:ぼくも在特会のデモを取材中に片山さんに会いました。昔から在特会にシンパシーを持つような人だったんですか?舛添:全然違いましたよ。古谷:ある時期に右に寄っていったわけですね。舛添:そうです。議員になれば、まずは選挙に勝たなければならない。集金と人員動員できるのは宗教団体と右寄りの組織。リベラルの人脈なんて頼りにならない。だから山谷なんて露骨に統一教会と在特会に近づいていった(※注)。【※注:在特会幹部と写った写真が国会でも問題視されたが、山谷氏本人は、2014年10月の参議院予算委員会で、「(写真の男性が)在特会に所属しているとは承知していなかった」と答えている。】自民党の女性議員が右に寄るのは、そこが大きい。古谷:とすると右寄りと言われる稲田も三原も山谷も片山も根はノンポリで選挙や出世のために右に寄っていったわけですか?舛添:本人たちがどこまで自覚しているかは分かりませんが、そうでしょう。古谷:もしも安倍政権のあとに左派政権が誕生したらみんなリベラルに転向する可能性もありますね。舛添:大いにありえます。だからみんな服装や髪型が似てくるんですよ。一度、稲田に文句を言ったんです。後ろ姿が片山そっくりでゾッとするから俺の側に来ないでくれ、と(笑)。【PROFILE】ふるや・つねひら/1982年北海道生まれ。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。文筆家。主な著書に『左翼も右翼もウソばかり』『草食系のための対米自立論』『「意識高い系」の研究』。最新刊に『「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす』。【PROFILE】ますぞえ・よういち/1948年福岡県北九州市生まれ。1971年東京大学法学部政治学科卒業。2001年参議院議員(自民党)に初当選し、厚生労働大臣等を歴任。2014年2月、都知事就任。2016年6月、辞任。辞任後初となる著書『都知事失格』が弊社より発売中。※SAPIO2018年1・2月号
2018.01.13 07:00
SAPIO
舛添要一×古谷経衡 ルックス高評価に甘んじる女性議員に苦言
舛添要一×古谷経衡 ルックス高評価に甘んじる女性議員に苦言
 女性政治家の失言やスキャンダルが政界に嵐を呼び、女性都知事がその嵐に乗じるも、彼女もまた躓いてしまう。昨年の衆院選をそう批評した古谷経衡氏が小誌に綴った「女性政治家の通信簿」が反響を呼んだ。  女性に点数を付けることが「女性蔑視」との声も寄せられたが、政治家の資質を問うことが非難されるのもおかしい。先進国で日本の女性議員率は圧倒的に低い(衆議院で約10%、世界平均の半分)。今回は古谷氏、そして日本はもちろん、海外の事例も知る舛添要一前都知事とともに、女性政治家の現状を語ってもらった。 〔※議員名のあとの括弧内の表記は、(年齢、所属、当選回数)を表す〕古谷:昨年、女性議員が政治家としての資質を問われるような問題を立て続けに起こしてメディアを賑わせました。 僕は、日本の女性議員が、「マドンナ議員」「女刺客」などと女性ということだけで注目され、自助努力も切磋琢磨もしてこなかった結果なのではないかと考えています。舛添さんはどうご覧になりましたか?舛添:大きな原因は2つあると思うんです。1つ目は1994年に導入した小選挙区制。1つの選挙区で1人しか当選しない小選挙区制の場合、女性候補が圧倒的に有利なんです。まず女性候補というだけで投票する有権者がいる。加えてルックスがある程度よければ、さらに票が増える。東大卒、元弁護士、元官僚という肩書でさらに票の上積みが期待できる。だから政治家としての資質が乏しい女性が当選しはじめた。 不倫スキャンダルの山尾志桜里(43・無所属〈元民進〉・衆3期)は元アニー(ミュージカル主役)で美人な上に、東大卒の元検察官。暴言問題の豊田真由子(43・無所属〈元自民〉・17年落選)も東大卒の厚生官僚でしょう。古谷:でも、本人にとって能力ではなく、ルックスや肩書で評価されるのは屈辱ですよね。舛添:もちろんそうです。古谷:ここで考えなければならないのは、女性議員がそこに安住してしまっていることだと思うんです。稲田朋美(58・自民・衆5期)なんて、保守のおじいちゃんにちやほやされて、あれよあれよという間に防衛大臣に就任した。結局すぐに日報問題で辞任に追い込まれましたが。 杉田水脈(50・自民・衆2期)も同じです。市職員だった女性が保守のおじさんに「憂国の士」とおだてられて政治の世界に登場した。閉鎖空間でしかモテないオタクサークルの姫的な存在になり、本人たちは満足する。だから努力も切磋琢磨もしない。男性優位社会に、逆に甘えているのではないでしょうか。舛添:右寄りの女性議員といって思い出すのが、山谷えり子(67・自民・参3期)です。私が議員時代のことです。自民党内で憲法改正の議論中に山谷が「しき嶋のやまとごころを……」と本居宣長の敷島の歌を暗唱しはじめた。みんな唖然としていました。古谷:それは「八紘一宇」という言葉を唐突に口にする三原じゅん子(53・自民・参2期)にも共通しますね。ぼくは、彼女たちは伝統的な反共右翼ではなく、「スピリチュアル右翼」だと見ています。 スピリチュアル右翼は神話の世界や神道、『古事記』に傾倒して、なぜか土や水を大切にする。その典型が、政治家ではありませんが、安倍昭恵(55)です。僕は女性議員の右傾化を「スピリチュアル右翼」というトレンドから読み解けるのではないかと考えているんです。【PROFILE】ふるや・つねひら/1982年北海道生まれ。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。文筆家。主な著書に『左翼も右翼もウソばかり』『草食系のための対米自立論』『「意識高い系」の研究』。最新刊に『「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす』。【PROFILE】ますぞえ・よういち/1948年福岡県北九州市生まれ。1971年東京大学法学部政治学科卒業。2001年参議院議員(自民党)に初当選し、厚生労働大臣等を歴任。2014年2月、都知事就任。2016年6月、辞任。辞任後初となる著書『都知事失格』が弊社より発売中。※SAPIO2018年1・2月号
2018.01.08 07:00
SAPIO
物見遊山の交流ばかり 格好だけの姉妹都市はさっさと辞めよ
物見遊山の交流ばかり 格好だけの姉妹都市はさっさと辞めよ
 米サンフランシスコ市で11月14日、市内に設置されている慰安婦像と碑の寄贈を受け入れる決議が市議会で可決された。この像はもともと、在米韓国系団体と連携している在米中国系団体が私有地に建てたもので、この決議によって市の公有物とされた。ちなみにサンフランシスコ市長のエドウィン・M・リー氏は中国系アメリカ人で、韓国・ソウル市の名誉市民でもある。 この碑には、「性奴隷」「(被害者が)何十万人」「捕らわれの身のまま死亡」などの表現がある。中韓が世界に喧伝する「慰安婦=性奴隷」を市が認めたのだ。これに怒った大阪市の吉村洋文市長(大阪維新の会)は「サンフランシスコ市が寄贈を受け入れることになれば、姉妹都市の関係を解消する」と断言した。 そもそも姉妹都市に法律上の定義はない。日本で初の締結は1955年の長崎市と米セントポール市だ。1989年に旧自治省は「地域国際交流推進大綱策定の指針」を定め関与を強めたが、今は総務省は手を引き、外務省も口を出さず、各自治体に任された格好だ。 自治体は姉妹都市関連の予算を組み、姉妹都市に市長らが出張した際の旅費や活動費を拠出している。 たとえば大阪市の場合、今年度の「姉妹都市ネットワークを活用した経済交流の推進」予算は1816万円にも上る。ちなみに同市の借金(市債残高)は4兆円超(2016年度末)だ。大阪市は8都市と姉妹都市関係を結ぶが、なかでも友好60周年の節目になるサンフランシスコ市関連の予算は726万円と突出している。その結果が慰安婦像の設置では、何のための友好だったのか。 この姉妹都市予算に関しては、かねてより「市長や市議の視察という名の旅費に消えている」との批判がある。舛添要一・前都知事は姉妹都市ソウルへの出張で1000万円超を費やし、しかもその場で韓国人学校を作ることをソウル側に約束し、後に猛批判を浴びた。元駐レバノン大使の天木直人氏は言う。「そもそも外交は国家同士が行なうもの。都市外交と言えば聞こえはいいが、しょせん地方都市同士の交流に過ぎません。私がデトロイトの総領事をしている時も、首長をヘッドにした市議団のただの物見遊山という例がありました。格好だけの姉妹都市関係などやめたほうがいい」 姉妹は他人の始まり、ということで。※週刊ポスト2017年12月1日号
2017.11.24 16:00
週刊ポスト
官邸による4億円政府広報費 大メディア支配は完成の域に
官邸による4億円政府広報費 大メディア支配は完成の域に
 この国の大メディアは本当に権力を監視する役割を担えるのか──都議選告示のニュースを各紙各局が報じた同じ日、そんな疑念を抱かせる“サイン”が紙面や画面に登場していた。2012年の第二次政権発足以降、安倍官邸が着々と進めてきた大メディア支配は、いよいよ完成の域に入ろうとしている。 支持率大幅ダウンの安倍晋三・首相が強気の姿勢を崩さない。「私の友人だから認めてくれ、という訳のわからない意向がまかり通る余地などまったくない」 東京都議選の告示翌日(6月24日)、産経新聞が運営する神戸「正論」懇話会の講演ではいつもの調子で加計学園問題での“潔白”を主張。国会閉会後の会見で一度は口にした「反省」も、国民への真摯な「謝罪」をする気も全く感じられない。 虚勢を張っているのか、それとも、逆風をはねのける自信があるのか。確かに、政権への風向きが複雑に変わりつつあった。 講演前日の都議選告示日から、朝日、読売、毎日はじめ全国の新聞70紙に「弾道ミサイル落下時の行動について」と題する黄色と赤の派手なレイアウトの政府広告が掲載された。政府の全国瞬時警報システム「Jアラート」でメッセージが流れたら、屋外にいる場合は「できる限り頑丈な建物や地下に避難する」、建物がなければ、「物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る」という、いわずもがなの避難方法を説明する内容だ。 テレビでも、全国の民放43局で「弾道ミサイルが日本に落下する可能性がある場合」という同じ内容のテレビCMが同日から一斉に流されている。テレビCMは7月6日まで2週間にわたって放映される予定で、新聞、インターネット広告と合わせてこの政府広報に3億6000万円もの税金が使われている。 折からの「男女共同参画週間」(6月23~29日)の提供テレビ番組などを合わせると、都議選中に政府から大メディアに流れ込んだカネは約4億円に達する。 しかし、北朝鮮の弾道ミサイル実験は4月と5月に3回ずつ行なわれた後、6月8日を最後に発射されていない。国民以上に目を光らせていなければならない稲田朋美・防衛相さえ、「北への備え」などそっちのけで自衛隊を都議選の“集票マシン”扱いしているではないか。なにゆえに、こんなタイミングで大々的な“避難の方法周知”キャンペーンが始まったのか。上智大学新聞学科の田島泰彦・教授が強い疑義を呈する。「弾道ミサイルの政府広報は、差し迫った状況ではないのに、いたずらに国民の危機を煽って不安にさせる問題の多いやり方です。“外敵”の存在を強調し、国民のナショナリズム的な感情を高め、政権が抱える加計問題などの疑惑から目をそらさせる。それが狙いではないかとさえ感じられる」◆そして効果は表われた… メディアに配られた4億円の“実弾”の効果はすでに見て取れる。政権批判一色だった加計問題でも、都知事選についても、大メディアの報道姿勢に変化が見えてきたのだ。 そもそも加計学園問題は当初朝日新聞の報道ばかりが先行し、他紙は決して積極的ではなかった。それが文部科学省の前川喜平・前事務次官の告発会見(5月25日)で国民の怒りに一気に火がついた。テレビのワイドショーはこぞって加計追及報道に参戦、「前川さんを善玉として取り上げないと視聴率が取れなくなった」(テレビ局報道スタッフ)からだ。 前川氏の出会い系バー通いを報じた読売新聞は批判にさらされ、安倍政治を礼賛してやまない産経新聞まで、〈冷静さ欠いた菅義偉官房長官 前川喜平前文部次官を「許せない!」 個人攻撃で問題こじれた〉(6月18日)と官邸の対応のまずさを指摘したほどだ。国民の空気は変わり、各紙の世論調査で内閣支持率が急落。東京都議選でも自民党は一気に苦戦に陥った。 ところが、政府広報が掲載された後に行なわれた前川氏の2回目の記者会見はなぜかワイドショーでもほとんど取り上げられることはなかった。 都議選についても、日本テレビ系『スッキリ!!』(6月26日放映)でコメンテーターの橋本五郎・読売新聞特別編集委員がこんな論理で都民ファーストの勝ち過ぎを牽制した。「地方自治は二元代表制。互いにチェックし合ってほしいと住民が知事を選び、都議会議員も選ぶ。あまり知事与党ばかりになってしまうと、チェック機能がなくなってしまう恐れがある」 一見、正論のように聞こえるが、前々回の都知事選で都議会で圧倒的多数を持つ自公が舛添要一氏を支援した時に、「知事与党ばかりになる」という批判は見られなかった。前出の田島教授は政府広報に飛びついたメディア側の事情をこう語る。「テレビ局はスポンサーからの広告料が減り、新聞は発行部数が落ちてどこも経営が苦しい。政府広報は取りっぱぐれがない確実な収入源だからメディアにとって非常においしい。そうした広告に縛られると、メディアは政府と適正な距離をおいて批判することができなくなる」※週刊ポスト2017年7月14日号
2017.07.07 07:00
週刊ポスト
舛添雅美さん、バッシング激しくなった時に夫を見直した
舛添雅美さん、バッシング激しくなった時に夫を見直した
〈家族の絆がなければ、精神的な健康を保つことは困難だったかもしれない〉――前都知事・舛添要一氏(68才)の話題書『都知事失格』(小学館)には、そんな一文がある。舛添氏が味わった転落の日々、その反省と後悔は同書に詳しく綴られているが、夫を傍らで支えた妻・雅美さん(53才)の心労は、どれほどのものだったろうか。雅美さんに聞いた。 * * *〈ポツポツと水が滴る音が聞こえる。取材当日は強い雨が降っていた。インタビュー場所となった自宅兼事務所の地下1階には、本棚が並び、入り口付近に未整理の段ボールも積み重なる。「辞任後、1週間で荷物を引き取ってくれ、と都庁に催促された」と雅美さんは笑う。湿気がこもり、そして雑然とした部屋は、「豪邸」と称されたイメージと隔たる。報道の虚実を言い出せばきりがない。子供の画像もネットにアップされ、拡散された。誰しもが思う。どうして雅美さんは耐えられるのか。離婚を考えたことはなかったのか。〉 私は精神的に太いのかな。いや、鈍いのかもしれませんね(笑い)。 ただね、主人は散々「セコい」と言われましたけど、実情は違うと知っているわけじゃないですか。政治資金でパンツを買ったと非難されても、「あれは選挙用のタオルを買ったときの領収書だよね」とわかってる。主人と一緒になって抗議したいぐらいです。いや、私の方が戦闘モードだったかもしれない。でも、過去に遡れば…離婚してやるっと思ったことは、それはありましたよ。 夫としてより、父親としてどうなのと思ったことは何度もあります。今回の本のタイトルじゃないけど、父親としては「失格」だと思っていました。 たとえば、娘の小学校受験の時にね、最終的に親子面接ってあるじゃないですか。主人は、「父親が評価対象になるのはおかしい」と譲らない。私は「それが世間です!」と。娘を溺愛していたから折れると思ったけど結局来なかった。 その子が高校を受験するときにも、「お前は東大に行ける頭は絶対にないから(進学校は狙わないでいい)」って平然と言う。「お前受かったとしても苦しいぞ、ずっと後ろについていくだけだから」って。なんてこと言うのか、と思う。主人は、子供の評価だけは“親ばか”とは無縁なんです。 全力で仕事に打ち込んでいるのはわかるけど、やはり家庭の時間は少ないですよ。大事な時に、主人はいない。決定的だったのは東日本大震災の時。主人は中国に行って不在だった。長男の所在がわからなくて、本当に心配した。ようやく息子が帰って、やれやれと思っている時に、主人も帰宅した。最初に発した言葉が「こういう緊急時に私は国のために働かないといけない。きみたちは自分たちで生き残ってくれ」。 他の皆さんが家族の絆が深まったと言っている時に、サラリとね。呆れちゃって、「この夫なしに、私はちゃんと生きていけますから」と内心毒づきました。◆「主人を見直した」 でも続きがあるんです。その後、イライラしながら主人の横でテレビを見ていると、福島原発が映っていた。水素爆発を起こす前の段階です。突然、主人は「今、海水入れないとあぶない。なぜ入れない!」と声を荒らげた。正直、私は意味がわかっていなかった。 でも、そのあと実際に爆発が起こり、海水注入という運びになったとき、「この人は、国のために働くべき人なんだな」とストンと落ちた。福島で大変ご苦労されているかたがいる。そのかたがたを助けるために生きるのが主人かもしれない、と思い直しました。 そして昨年、バッシングが激しくなって、心身共につらい時のこと。主人を見直しました。記者会見で「子供のことを考えると辞めたいが(都政の混乱を思うとまだ辞められない)」と涙を流した。 野党のかたには、「子供を利用してまで知事を続けたいのか」と非難されましたけど、主人は“嘘泣き”できる人ではない。私は、「あっ、子供のことを考えてくれていたんだ」と初めて、本当にわかったんです。 そうそう、騒動の渦中で、娘の友達たちが、うちに遊びに来てくれたことがありました。その時に主人、すごく嬉しくなっちゃったみたいで「おれが料理作るから、これとこれを買ってきて」と。これ見よがしにフランス留学時代のレシピまで出してくる(笑い)。自分で肉を焼いては味付けも3種類。こっちはみそで、こっちはワイン煮込みで…と張り切っていました。〈バッシングの日々は家族にとっても、大きな試練だった。まだ完全に乗り越えたわけではない。しかし、こと舛添氏と家族の関係は、「今までがマイナスの状態だったので、ようやくニュートラルになったかな」と雅美さんは言う。〉 知事を辞めて、いちばん大変なのが三食、家でとることかな。ずっと謹慎していたから、ご飯が楽しみになっちゃったみたい。お昼の時点で、「晩は何?」と。手を抜けません。でも1年間、休んで主人の表情も朗らかになりましたよ。 主人は常に頭をフル回転させているような人でした。こっちも疲れるんです。誰しも嘘でごまかしたい時があるじゃないですか。主人にはそれが通用しない。あの時あなたはこうだった、ということを全て覚えています。 最近は緊張がほぐれたからか、ようやく仕事以外の部分が抜けるようになりましたね。だから逆に「私、こう言ったよね?」とツッコむこともあります。去年の6月はちょうど結婚20周年だったんですね。ふたりともすっかり忘れていた。 知事辞任後のことですが、主人が「忘れてたけど、20周年だから何かしなきゃね」なんてことを突然言い出したんです。仕事以外の発想がない人だから、私、驚いちゃってね。でも、結局そのままなんですけどね。アレも抜けちゃったのかな(笑い)。どこかに連れてってもらわないと。――取材終了後、雑談をしていると舛添氏が地下1階に下りてきた。「雅美さん、(長男が)帰ってきて、水泳に行ったよ」 その言葉を聞きながら、雅美さんは、「やっと息子のスケジュールがわかってきたでしょ」とほほえむ。記念撮影をお願いした。もう少し奧さんに近づいてください、と記者がお願いすると、「いやぁ、怖いからね」と舛添氏はおどけた。まもなく結婚21周年。これからがスタートだ。※女性セブン2017年6月22日号
2017.06.13 07:00
女性セブン

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