また、「二世くくり」がNGだという俳優や歌手もいる。現在、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)で大注目されている若き演技派俳優、大賀は、『愛という名のもとに』(フジテレビ系)の“チョロ”こと中野英雄の次男だが、親子共演はおろか、いわゆる“二世大会”には出てくれないらしい。

 二世がなぜこうも人気なのかというと、血縁を重んじる国民性がある日本人で特に年配女性=おばさんたちは、「お父さんにソックリね」「お母さんに似てきたわね」という会話が大好物。かつての若貴ブームもそうだったし、家系図がスラスラ書けるような歌舞伎役者だったり、芸能人ファミリーが大好きなのである。

 実はワイドショーでも“家系図”に数字があると言われており、先日、和田誠さん・平野レミさん夫妻の息子でミュージシャンの和田唱と結婚した上野樹里の芸能ニュースでは、音楽関係の仕事をしている上野の二人の姉を含め、多くの番組が家系図を出していた。

 柄本佑と安藤サクラの結婚により、柄本明ファミリーと、奥田瑛二ファミリーは同じ家系図に記されることとなったのだが、ここは全員が人気者になりすぎて、やはり“二世大会”には出てくれない人たち。

 このように、あまりに高嶺の花となってしまう二世はやや残念な気もするが、あまりにも親子共演が多かったり、二世くくりに出過ぎてしまうと、“お値段”が下がってしまい、数字が離れていってしまうというのも事実。

 その意味でスレスレのところにいるのが高橋英樹と高橋真麻だろう。親子でテレビ番組の司会をしたり、CМにも共演。父がイベントに出演すれば、必ず「娘の結婚について」リポーターから聞かれ、娘が出てくれば、その結婚について「ご両親はなんて言っているのか」を聞かれる。ワイドショーの芸能コーナーではいまだに数字がとれる“やりとり”なのだが、真麻がこれ以上このネタで引っ張り続けるといかがなものか。そろそろ潮時ではないかという気がしてならない。

 こうした“ファミリー”のおいしさをもっとも知っているのは石田純一ファミリーで、東尾修さん、東尾理子、そして“変則”ではあるが、いしだ壱成、すみれ、そして理汰郎くんに至るまで“二世”がさまざまな場面で家族の話をしてくれるので、いまだに視聴者に飽きられていないのがすごい。

 視聴者にありがたがられながら、決して“バーター”出演ではなく、双方が活躍していて、互いのプライベートな話もOKで、豪邸にもカメラを入れさせてくれる…というのが、数字を持っている“二世”の条件。

 実は芸能界ではすでに“三世”つまり、有名人の孫たちがプチブームになっていて、負けていられない新人二世の所属事務所は戦略作りに躍起だと聞く。さて、次に来る二世は誰だ?

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