国内

マドンナ旋風から民主党政権誕生まで 激震走った選挙を回顧

「バカヤロー」解散後の1953年4月の衆院選では、吉田茂氏と鳩山一郎氏が袂をわかった。また、ロッキード事件で田中角栄氏の逮捕後、三木武夫政権下で行なわれた1976年12月の衆院選では、自民党は結党後、初めて衆院で過半数を割り込んだ──。

 このように、歴史を振り返れば、日本の政治に激震を与えた選挙は数多い。ここでは1980年代以降、日本の政治の転換点となった選挙をいくつか紹介しよう。
(文中敬称略)

■マドンナ旋風で自民大敗(1989年7月参院選)
 まるで任侠映画のワンシーンの如く、橋本龍太郎自民党幹事長(当時、以下同)が苦渋の表情をうかべたのは、1989年7月の参議院選挙。土井たか子率いる社会党が「やるっきゃない」と大量の女性議員を送り込んだ“マドンナ旋風”で、自民党は過半数割れに。“風”頼みの選挙はここから始まった。

■55年体制崩壊で細川内閣発足(1993年7月衆院選)
 宮沢喜一首相が約束していた選挙制度改革を先送りしたため、野党が内閣不信任案を提出。党内からの造反で可決され、解散に。自民離反者が創設した日本新党や新党さきがけら、非自民8党会派連立で細川護煕内閣が誕生。55年体制が崩壊した。

■トンちゃんブームに陰り 連立3党後退(1995年7月参院選)
 非自民の政権は細川内閣から羽田孜内閣で終わり、自社さ連立の村山富市内閣へ移行し、1995年7月の参院選に突入。投票率44.5%は過去最低で、公明党を取り込んだ新進党が議席を倍増させ、与党3党は議席を減らした。

■郵政選挙“くノ一旋風”で自民・小泉勝利(2005年9月衆院選)
 2005年8月8日に参院で郵政民営化関連法案が否決されると、同日、小泉純一郎首相は衆院を解散。反対票を投じた議員は公認せず、佐藤ゆかり、小池百合子、猪口邦子ら賛成派の「刺客」を送り込んだ結果、83人もの新人候補者“小泉チルドレン”が当選。自民党は296議席を獲得して圧勝した。

■民主308議席で政権交代(2009年8月衆院選)
 安倍晋三、福田康夫を継いだ麻生太郎内閣は、解散の先送りで支持率が低迷したまま総選挙に突入。“政権交代”の風で民主党が圧勝し、鳩山由紀夫内閣が誕生した。野党が単独過半数をとって政権交代したのは日本の憲政史上初。青木愛を始め、小沢一郎から薫陶を受けた「小沢ガールズ」の多くが当選を果たした。

■そして今回もまた激震が走るのか(2012年12月衆院選)
 野田佳彦首相の「近いうちに」発言からずるずると130日後の選挙は、首相自ら比例名簿に重複立候補し、保険をかける異例事態に。自民躍進が予想されるなか、石原慎太郎氏が都知事を辞してまで橋下徹氏が率いる日本維新の会と合流。主要政党12党、混迷を極める衆院選の結果はいかに。

※週刊ポスト2012年12月21・28日号

関連記事

トピックス

高市早苗氏(時事通信フォト)
《600億円が使われる総選挙開戦へ》党幹部も寝耳に水、高市首相“チグハグ解散”背景にある3つの要因「旧統一教会問題」「不祥事」「対中関係」 “自民党軽視”と党内から反発 
女性セブン
北海道日高町で店の壁の内側から20代の女性の遺体が見つかった事件(左・店舗のSNSより)
《北海道日高市・壁に女性看護師の遺体遺棄》「お袋には何かにつけてお金で解決してもらって感謝している」バー経営・松倉俊彦容疑者が周囲に語っていた“トラブルエピソード”
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)(左・SNSより、右・飲食店サイトより、現在は削除済み)
《不同意性交で再逮捕》「被害者の子が眼帯をつけていたことも」「シラフで常連にブチギレ」鈴木麻央耶容疑者がガルバ店員を洗脳し“立ちんぼ”強要…店舗関係者が明かした“悪評”
NEWSポストセブン
モデルやレースクイーンとして活動する瀬名ひなのさん(Xより)
《下半身をズームで“どアップ”》「バレないように隣のブースから…」レースクイーン・瀬名ひなのが明かした卑劣な”マナー違反撮影“、SNSの誹謗中傷に「『コンパニオンいらない』は暴論」
NEWSポストセブン
肺がんのため亡くなったフリーアナウンサーの久米宏さん(時事通信フォト)
【追悼】久米宏さん 本誌だけに綴っていた「完全禁煙」と「筑紫哲也さんとの“再会”」
NEWSポストセブン
再選を確実とし、あいさつする小川晶氏(時事通信フォト)
《“日本中を騒がせた”ラブホ問題から復活》小川晶前橋市長、説明に「納得してない」人が52%だったにもかかわらず再選できたのはなぜか?臨床心理士「美化され…」
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《鎖骨をあらわに予告》金髪美女インフルエンサーが“12時間で1000人以上と関係”の自己ベスト更新に挑戦か、「私が控えめにするべき時ではありません」と“お騒がせ活動”に意欲
NEWSポストセブン
美貌と強硬姿勢で知られるノーム氏は、トランプ大統領に登用された「MAGAビューティ」の一人として知られる(写真/Getty Images)
〈タイトスーツに身を包む美貌の長官〉米・ミネアポリスで移民当局が女性射殺 責任者のクリスティ・ノーム国土安全保障長官をめぐる“評価”「美しさと支配の象徴」
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
《クスリ漬けか…との声も》ギャル系美女が映っていた“異様な監視カメラ映像”とは》「薬物を過剰摂取し、足も不自由で、死んでしまう…」中国インフルエンサー(20)の住居の管理人が証言
NEWSポストセブン
秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《不敬どころの騒ぎじゃない》秋篠宮家・佳子さまも被害に…AIを用いた性的画像の被害が世界的問題に 専門家が指摘「男女問わず人権侵害」
NEWSポストセブン
中国人インフルエンサーがカンボジアの路上で変わり果てた姿で発見された(TikTokより)
「クスリを支配の道具に」「行為中に使う客層も…」変わり果てた中国人美女インフルエンサーが保護されたシアヌークビル、専門家が語る現地アングラ界隈のリアル
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《もう家族でハワイに行けない…》“1.5億円の脱税疑惑”の宮崎麗果、“ESTA取得困難”で恒例の「セレブ旅行」は断念か SNSで「深い反省」示す
NEWSポストセブン