芸能

松本人志 いいとも最終回で「ネットが荒れる」は大人の貫録

 「笑っていいとも」の最終回特番に出演した松本人志の発言が話題になっている。大人力コラムニスト・石原壮一郎氏は「素晴らしい大人の先手必勝力」と感心する。

 * * *
 3月いっぱいで32年の歴史に幕を下ろした「笑っていいとも!」。終わってからもいろんな裏話が流れてきたりするなど、日本中がまだ余韻にひたっています。そんな雰囲気に便乗しつつ、ここでは、31日夜に放送された特別番組「笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号」でのダウンタウン松本人志の発言に注目してみましょう。

 夜の特番でもっとも盛り上がったのが、タモリと明石家さんまとのトークに、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるず、爆笑問題、ナインティナインという大物お笑い芸人が雪崩を打って乱入した場面。あまりにも豪華すぎる顔ぶれですが、中には長いあいだ不仲説がささやかれていた組み合わせもありました。よく知られているのが、ダウンタウンの松本と、とんねるずの石橋貴明や爆笑問題の太田光は仲が悪いという説。

 本人たちもそのへんは十分に意識しているようです。次々に乱入するという流れで久しぶりに同じステージに立って、松本が「ネットが荒れる~!」を連発。それに対して石橋が「ネットで見たら『キーマンは石橋』って書いてあったから」と応戦して、不仲説を意識した発言でウケを取りました。太田も「このメンバーが仲良くできるわけねえじゃねえか!」と不仲をわざわざ強調。楽しく味わい深い緊張感がステージを包みました。

 あれだけ個性が強い人たち同士ですから、不仲かどうかはともかく、そりゃいろいろあるでしょう。そこはさておき、感動したのは松本の「ネットが荒れる~!」発言です。あれは、ネットでピーチクパーチク騒いでいる人たちに対する痛烈な皮肉であり、強烈なダメージを与える見事な一撃でした。

 芸人さんたちを含め、テレビで活躍している人たちにとって、ネットの声が無視できないものになっているのは確か。ただ、ごくたまに「貴重な意見」があったとしても、99%は安い自己満足や妬み嫉みをベースにしたノイズに過ぎません。それでも、言われている側はけっこうなダメージを受けます。何ともうっとうしくてタチが悪い構図です。

 しかし、松本がテレビの中で「ネットが荒れる~!」と宣言したことで、ある意味、力関係が逆転しました。先にそう言われて、素直にネットに勇ましいことを書いたら、まんまと松本の手のひらの上で転がされていることになって、ひじょうにマヌケです。チェックしてませんけど、まんまと転がっていた光景もたくさん見られたことでしょう。しかも、あらかじめ宣言しておけば、たとえひどいことを書かれたとしても、想定の範囲内ですからたいしてダメージを受けずに済みます。

関連記事

トピックス

競泳コメンテーターとして活躍する岩崎恭子
《五輪の競泳中継から消えた元金メダリスト》岩崎恭子“金髪カツラ”不倫報道でNHKでの仕事が激減も見えてきた「復活の兆し」
NEWSポストセブン
米・フロリダ州で元看護師の女による血の繋がっていない息子に対する性的虐待事件が起きた(Facebookより)
「15歳の連れ子」を誘惑して性交した米国の元看護師の女の犯行 「ホラー映画を見ながら大麻成分を吸引して…」夫が帰宅時に見た最悪の光景とは《フルメイク&黒タートルで出廷》
NEWSポストセブン
メーカーではなく地域の販売会社幹部からの指令だった(写真提供/イメージマート)
《上司命令でSNSへ動画投稿》部下たちから上がる”悲鳴” 住宅販売会社では社長の意向で「ビキニで物件紹介」させられた女性社員も
NEWSポストセブン
自宅への家宅捜索が報じられた米倉(時事通信)
米倉涼子“ガサ入れ報道”の背景に「麻薬取締部の長く続く捜査」 社会部記者は「米倉さんはマトリからの調べに誠実に対応している」
香川県を訪問された紀子さまと佳子さま(2025年10月2日、撮影/JMPA)
佳子さまが着用した「涼しげな夏振袖」に込められた「母娘、姉妹の絆」 紀子さま、眞子さんのお印が描かれていた
NEWSポストセブン
米倉涼子(時事通信フォト)
《マトリが捜査》米倉涼子に“違法薬物ガサ入れ”報道 かつて体調不良時にはSNSに「ごめんなさい、ごめんなさい、本当にごめんなさい」…米倉の身に起きていた“異変”
NEWSポストセブン
きしたかの・高野正成(高野のXより)
《オファー続々》『水ダウ』“ほぼレギュラー“きしたかの・高野 「怒っているけど、実はいい人」で突出した業界人気を獲得 
NEWSポストセブン
迎賓施設「松下真々庵」を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月9日、撮影/JMPA)
《京都ご訪問で注目》佳子さま、身につけた“西陣織バレッタ”は売り切れに クラシカルな赤いワンピースで魅せた“和洋折衷スタイル”
NEWSポストセブン
米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子に“麻薬取締部ガサ入れ”報道》半同棲していた恋人・アルゼンチン人ダンサーは海外に…“諸事情により帰国が延期” 米倉の仕事キャンセル事情の背景を知りうるキーマン
NEWSポストセブン
イギリス人女性2人のスーツケースから合計35kg以上の大麻が見つかり逮捕された(バニスター被告のInstagramより)
《金髪美女コンビがNYからイギリスに大麻35kg密輸》有罪判決後も会員制サイトで過激コンテンツを販売し大炎上、被告らは「私たちの友情は揺るがないわ」
NEWSポストセブン
第79回国民スポーツ大会の閉会式に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
「なんでこれにしたの?」秋篠宮家・佳子さまの“クッキリ服”にネット上で“心配する声”が強まる【国スポで滋賀県ご訪問】
NEWSポストセブン
"殺人グマ”による惨劇が起こってしまった(時事通信フォト)
「頭皮が食われ、頭蓋骨が露出した状態」「遺体のそばで『ウウー』と唸り声」殺人グマが起こした”バラバラ遺体“の惨劇、行政は「”特異な個体”の可能性も視野」《岩手県北上市》
NEWSポストセブン