芸能

ザ・ピーナッツ伊藤ユミ 姉と沢田研二の子と暮らした家売却

 1961年。横浜マリンタワーが開業し、大阪環状線が全線開通、NHK連続テレビ小説が初めて放送されたこの年、歌謡界の中心にいたのはザ・ピーナッツだった。

 姉の伊藤エミさん(享年71)と妹の伊藤ユミさん(73才)。彗星のごとく現れた双子のデュオは、瞬く間にトップの座へと駆け上がり、この年、東京・世田谷の100坪をゆうに超える広大な土地に地下1階、地上2階建ての豪邸を建てる。

 そこで両親、長姉夫妻、弟、付き人、8人で始まった生活は喜びや悲しみとともに姿を変えた。結婚、出産、離婚、そして両親の死。いつだって姉妹は一緒に分かち合い、乗り越えた。ふたりで建てた家には、そんな思い出がいっぱい詰まっていた。

 2012年6月15日、エミさんががんで亡くなってからまもなく2年。その豪邸を訪れると、建て物はきれいさっぱりなくなり、更地に変わっていた。

「エミさんが亡くなってからは、ユミさんはエミさんの息子さんで甥にあたるAさん(35才)とふたりで暮らしていたんです。でも、去年の春頃だったかしら? ユミさんとAさんは別々に暮らすことにしたらしく、その後、それぞれ引っ越されてね。土地も全部売って、去年の秋頃にはあの通り、お家も取り壊されてしまったんですよ」(近所の住民)

 生涯孤独を貫くユミさんは、エミさんと沢田研二(65才)との間に生まれたAさんのことを実の子のようにかわいがった。

 そしてそれは姉が亡くなってからも変わるはずのないことだった。それなのになぜ今回、彼女はこのような決断をしたのだろうか。

「自宅は改修工事をしたばかりで、ユミさんはAさんとずっと一緒に暮らしていくつもりでした。でもAさんは、お母さんが病に倒れてから、“自分の力で生きていきたい”と思うようになったんです。親離れ、というか…今は自立して音楽関係の仕事もしていますからね。

 ユミさんはエミさんと離れることができず、結婚して家庭を築くという“普通の幸せ”を手に入れられなかったという思いが少なからずあります。だからこそ、彼の思いも痛いほどによくわかるんです。とはいえ、彼女はもう73才。ほとんど生まれて初めてのひとり暮らしですから、彼の決意を苦渋の思いで受け入れたんだと思います。自宅を残しておくことも考えたそうですが、維持費もかかるので、売ることにしたそうです」(ユミさんの知人)

 現在、ユミさんとAさんは車で10分ほど離れたマンションでそれぞれ暮らしている。

「寂しすぎますね」

 ユミさんは近所の人にそうつぶやくこともあるのだという。

「ユミさんはAさんのことが気がかりで、よく彼の自宅へ行って洗濯物をクリーニング店に出したり、掃除をしたりしているんだそうです。そうやって身の回りの世話をすることで、彼の顔を見る機会を作ろうというのが本音なんでしょうけど…」(前出・ユミさんの知人)

※女性セブン2014年6月12日号

関連記事

トピックス

ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト