国内

次第に強まる皇后陛下の献身愛 顕れたのは「葬儀の簡素化」

 美智子皇后の天皇陛下への思いは、皇太子妃時代から変わらぬ姿勢で貫かれている。ご公務中はもとより日常でもふとした行動に、その強い“意思”は表われる。宮内庁出身の皇室ジャーナリスト、山下晋司氏が見たそのお姿とは。

 * * *
 皇室取材では天皇皇后両陛下の仲睦まじい姿を目にする機会が多くある。

 例えば今年2月、葉山御用邸(神奈川県)で静養された時のこと。両陛下が姿を現わすと住民らは拍手を送り、「美智子さま、ようこそおいでくださいました」と声をかけた。それに応えるよう、笑顔を浮かべ、会釈する両陛下。お二人が寄り添いながら腕を取り合い、ゆっくりとした足取りで海岸を散策する光景は、皇太子同妃両殿下の時代から、お互いが支え合って歩んでこられたことを象徴するようだった。

 そんなお二人の関係性は、御結婚50周年の記者会見(2009年)での陛下の言葉にも表われている。

「結婚50年に当たって贈るとすれば感謝状です。皇后はこのたびも『努力賞がいい』としきりに言うのですが、これは今日まで続けてきた努力を嘉(よみ)しての感謝状です。本当に50年間よく努力を続けてくれました。その間にはたくさんの悲しいことや辛いことがあったと思いますが、よく耐えてくれたと思います」

 皇后陛下が「続けてきた努力」の中には、文字通り「陛下を守る」場面が数々あった。

 昭和50年7月、お二人が戦後初めての沖縄訪問で「ひめゆりの塔」に献花した際、壕に隠れていた男らが飛び出し火炎瓶を投げつけるという事件が起きた。警察庁警備局警備課長として現場にいた佐々淳行氏は、火炎瓶が投げられた瞬間、妃殿下が片手を殿下の前に伸ばして守ろうとしたと語っている。

 さらに平成4年10月、山形県での国体開会式で、両陛下に向けて発煙筒が投げつけられる事件が起きた。この時、異変を察知した皇后陛下は咄嗟に右手を差し出し、陛下を庇おうとした。しかし、大事に至らないと判断されるとすぐに手を下ろし、元の姿勢に。わずか数秒の出来事だったが、その毅然とした姿は全国に報じられた。

トピックス

自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
暑くなる前に行くバイクでツーリングは爽快なのだが(写真提供/イメージマート)
《猛暑の影響》旧車會が「ナイツー」するように 住民から出る不満「夜、寝てるとブンブン聞こえてくる」「エンジンかけっぱなしで眠れない」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン