【「貧困ビジネス」こそ是正すべき】

 さらに余裕がある額を出しているから、これじゃあ(生活保護から)抜けない方が得と思う人が出てくるでしょうね。これは戦後ずっと引き上げをしてきた自民党政権に責任があるので、一気に外国レベルまで下げろとは言いません。ただこの間は高く据え置きすぎてしまった部分を調整しましたけどね。ギリギリで良いのではないでしょうか。医療、社会保険料、税金すべて、ほとんどタダですよ、この制度。払わされるものはほとんどないですよ。

 私達は生活保護をなくせとは言ってはいないし、どちらかと言うと、働けるのに働こうとしない人の不正とか、「貧困ビジネス」のようなものを是正することを主に考えています。ただ、実体的に国際的な相場と比べてあまりにも高いことは明白なので、これだったら下手な仕事をするよりも生活保護にとどまってしまうのは、人間の性として当然です。

 いままではそれが「恥」があるから入らないようにしていたのに、「恥」の概念では止まらなくなったので、滞留していると思います。この「恥」がある人たちに「自立したい」っていう気持ちはをもってもらうことは、プライドを取り戻してもらうことではないでしょうか?

 生活保護って他人が払った税金で食べさせてもらっていること。水準以下の生活でも自活したいんだっていう人がいっぱいいるっていうのは、むしろ私は健全だと思いますけどね。

 もちろん貧困っていうのは絶対に、減らせるだけ減らした方がいいんです。むしろ、生活保護を受ける受けないよりも、貧困をなくすべき。貧困がなくなれば、上の方が儲かる社会でも私はいいと思いますよ。その格差を言うよりも、いわゆるその最低賃金も稼げない人に、稼げる人に変わってもらえばいい。これこそ政治がまずすべきことではないんですか?

 例えば大阪の西成に行って仕事にありついたって人もいっぱいいるわけで、そこまでいろんな人が集まってくるとそこから自立しようって動きもあるんですよ。そういった自立しようという芽をどんどん育てて、そこにお金をつけようとしたのが今回4月から行う「生活困窮者自立支援」という制度なんですよ。この試みは生活保護生活に入る前に受け止めることで、働く世代の生活保護依存を減らす目的で作られたものです。

 その制度には国の予算が400億円(平成27年度分)使われるんですね。日弁連なんかは、それに使う400億円はどうでもいいからその分配ってしまえ、っていう考えなのでしょうか?

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