今年に入っても、2月6日に発生した徳島県南部地震を予測。地震は「南海・東南海警戒ゾーン」の中心部を震源とし、「異常変動点」としていた木屋平(徳島県)は、最大震度5強を記録した牟岐町(徳島県)から約35kmしか離れていない。

 その直後に起きた2月17日の岩手県沖地震(最大震度5強)は、メルマガで「東北の太平洋岸は要注意」と指摘。本誌2月16日発売号掲載の警戒ゾーンからは若干外れていたが、東日本大震災の余震が続く地域であったことに加え、東北地方では奥羽山脈から日本海側にかけてのほうがより危険という分析のためだった。

 村井氏がいう。

「私の予測はまだ場所や規模、日時を正確に提示できる段階にない。より精度を高めようとしている段階です。

 地震学など理学的アプローチでは、“完全に誤差が排除できないなら認めない”という発想になるが、エンジニアである私の使命は現在得られる最良のデータと予測法で地震予測を行なうことにあります」

 なお今回、村井氏は最新データに基づき、北海道釧路・根室・十勝警戒ゾーン、奥羽山脈警戒ゾーン、北陸・北信越警戒ゾーン、首都圏・東海警戒ゾーン、南海・東南海警戒ゾーン、南西諸島警戒ゾーンという6か所の警戒ゾーンの詳細を現在発売中の週刊ポストで解説している。

◆村井氏が顧問を務める民間会社JESEA(地震科学探査機構)では毎週水曜日にメルマガ『週刊MEGA地震予測』を月額216円で発行している。詳しくはhttp://www.jesea.co.jp/

※週刊ポスト2015年5月8・15日号

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