4、5位はコアハートを世に送り出そうと画策する貴船恒広(世良公則)と滝川信二のコンビだ。アジア医科大心臓外科部長として権力を乱用する貴船と媚びへつらう滝川。

「滝川の『何を作るかという以前に、誰が作るかなんだ!』という台詞にイラッとさせられた。ドラマとはいえ、実際にこんな奴が審査をしているとしたらゾッとする」(50代・公務員)
「コアハートの治験者が死にかけている現場に『お前ら何をやった』と怒鳴り込んでくる鬼気迫まる貴船の顔は“権力の権化”といった雰囲気だった」(47歳・飲食店)

 やはり好感度は低い。

 2位の富山敬治(新井浩文)と3位の水原重治(木下ほうか)はロケット編から終始一貫して佃たちを苦しめていたため、ランクインは順当な結果か。

「2人とも何から何までイラッとする。典型的な意地悪役」(25歳・通信業)

 そして栄えある(?)第1位に輝いたのは、最終回を前に佃に対して本性を剥き出しにしたライバル・椎名直之だ。

「全てを手に入れようとする貪欲さに虫酸が走った。『もし間に合わなかったら、一生技術者として生きていけない様、息の根を止めてやるからね』とかパワハラ以外の何物でもない。こんな社長の下では働けない」(35歳・SE)

 これまで爽やかな役柄が多かった小泉孝太郎の笑顔も、椎名を演じたことで評価が一変。

「なぜいつもアップなのか? 喋り方から笑い方まで全部腹が立つ。ハンサムなのも許せない」(54歳・貿易関係)

 とはいえ、これだけ憎まれる敵役がいるからこそ、ドラマは盛り上がる。

 最終回では椎名との決着、ガウディ計画の結末が描かれる。個性的な登場人物たちの演技が待ち遠しくもあり、これで見納めとなるのは残念でもある。

※週刊ポスト2015年12月25日号

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン