女優・吉田羊は、『江ノ島プリズム』で共演した福士蒼汰と『恋仲。』で再共演したことについてブログで触れ、「『以前、共演したことがある』という事実が、こんなにもお芝居の距離を縮めるのかとびっくりするくらい、福士くんとのやりとりは安心感がありました」と振り返り、「次の撮影日も今から楽しみ」と期待を寄せていた。
そんな「再共演」で1つ大事なポイントがある。それは人とのつながりだ。
『orange-オレンジ-』の監督・橋本光二郎(こうじろう)は、5年前のドラマ『鈴木先生』(テレビ東京系)で光っていた土屋太鳳を見出し、今回長編映画で初メガホンをとるとき、『まれ』で一層成長した彼女をヒロインに指名した。『今日、恋をはじめます』の平野隆プロデューサーは以前製作した映画『アントキノイノチ』で松坂桃李の演技力に注目し、原作漫画を読んで数年前から温めていた企画に彼を抜擢したという。
再びオファーがかかるということはつまり、役者として認められているということ。「役者同士の再共演」の裏には同時に、その俳優とまた一緒に仕事をしたいという制作者、テレビマンの思いが詰まっているのである。
(放送作家・内堀隆史)