【1】人の評価を気にしない
「周囲の期待に応えようとするほど、自分の望む人生が送れません。人の評価を気にせず、自らの意志を貫くことが『嫌われる勇気』の第一歩」(岸見さん、「」内以下同)
【2】今の自分を受け入れる
「どこかに優れた“本当の自分”がいて、今の自分は“仮の姿”と思うと人生がつらくなります。今の自分をあるがままに受け入れましょう」
【3】競争をやめる
「勝ち負けで人間関係を判断すると、他人が全部敵になり、常に気の休まらない人生になります。競うことをやめれば負ける不安がなくなり、他人の幸せを素直に喜べるようになります」
【4】怒りに走らない
「怒られた相手は“復讐”の感情を抱きます。よい人間関係を築くため、常に冷静に相手と向き合いましょう」
【5】他人の課題を抱えない
これはアドラー心理学の肝となる考え。たとえば親が子供に「勉強しなさい」と命じる場合、親は子供の「課題」を抱えることになる。
「勉強せず社会に出て困るのは子供自身であり、親ではありません。子供が勉強するかどうかは、『子供の課題』であり『親の課題』ではない。親が口を出すのは子供のためではなく、究極的には世間体や見栄など自分のためです。アドラーは“自分を変えられるのは、自分しかいない”として、他人の課題を別の人が抱えることを禁じます」
芸能界でも「嫌われる勇気」をナチュラルに実践し、好感度を上げている人がいる。毒舌キャラで人気の有吉弘行(41才)もその1人。
「有吉さんは人生のどん底を経験して、対人関係のスキルを身につけたのでしょう。彼は嫌われることを恐れない一方、過度に好かれようともしない。他人におもねらず、自分が本当だと思うことや心から楽しいことを自らの責任で口にするから、毒舌でも笑いになる」
※女性セブン2016年3月31・4月7日号