芸能

TOKIO山口達也と高島礼子は○ 会見は“囲み”が正解

円楽の会見はまさにお手本

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、TOKIO山口達也の離婚会見にみる芸能人のいい会見、ダメな会見に言及。

 * * *
「隠し事なし『男前』会見」
「自ら志願!ジャニーズ初」

 5日、都内で緊急会見をし、08年3月に結婚した5歳年下の元モデルとの離婚を発表したTOKIOの山口達也が男をあげている。

 ファンを大切にし、大きな発表は一番最初にファンの前で…を決まりとしているジャニーズ事務所と所属アーティストだが、ファンに会えるツアーの予定がなかったために。緊急の「囲み会見」を選んだ山口達也。

 芸能関係者によれば、「10日ほど前から動いていた媒体があった」そうだし、前夜にはスポーツ紙が同事務所にあてていたとも聞く。

 果たして翌5日の10時、マスコミ各社に「山口達也 囲み会見のご案内」が届いたのである。

 日本テレビ、TBS(制作は系列のCBC)、フジテレビの3局が生放送をしている「14時より」を選んだのも、リポーターがマイクを持ち、文字通り囲むというスタイルをとったのも、「質問に条件も制限もナシ」としたのも、山口のマスコミに対する誠意という名の「神対応」だったと思われる。

 会見はまず山口が離婚までの経緯を説明し、その後、質疑応答というカタチをとった。

 言葉を選びながらも、忙しくなった仕事や人付き合い、趣味などを優先する自らの身勝手さが原因で、非は自分にあると語った山口。リポーターからの質問にも全て答えたうえ、最後は、三遊亭円楽の不倫会見同様、会見場の扉横に立ち、報道陣一人一人を見送った。

 そのもようも『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の駒井千佳子リポーターによって解説され、最後、『ミヤネ屋』スタッフが出ていくまで生中継されたのである。

 私は山口がMCを務めた『おネエ★MANS』や『魔女たちの22時』(同)の作家をしていた関係で彼の人柄はよく知っている。共演者やスタッフの和を常に考え、自らがムードメーカーになって盛り立てる理想的なMCで、実は結婚のときは『おネエ★MANS』で「祝福」の時間を設けさせてもらった。

 結婚祝いや出産祝いのお返しなども本当にキチンとしていて、海が好きな山口らしいモノをいただいた。お目にかかったことはないが、奥様ができた方なのだろうなぁと思っていた。

『メレンゲの気持ち』(同)に出てもらったときも、奥様やお子さんの顔こそ映っていなかったが、声入りのホームビデオを撮ってきてくれた山口。TOKIOというキャラクターが前提にあるものの、「ここまで家族のことを話せるジャニーズは山口くんだけかもしれない」と思ったものである。

 件の会見生中継を受け、『ミヤネ屋』に出演していた本村健太郎弁護士が「なんで別れるの?というカンジ」と“円満離婚会見”を振り返ったほど爽やかで、結果、山口達也は自身のイメージを損なうことも非難を受けることもなかった。きっと“大成功会見”として芸能史に刻まれることだろう。

 芸能界では昔から「会見を成功するか失敗するかで、その後の芸能活動が左右される」と言われている。

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト