【若き日の美智子さまを誰が演じるのか!】
さらに登場人物として気になるのが美智子皇太子妃(当時)だ。美智子妃が子育ての際にファミリアの商品を使ったことで、同社の知名度は飛躍的に伸びた。
「納品の日、坂野惇子が自ら宮内庁に行き、商品の説明をしました。女官長からは直接口をきくなといわれていたが、美智子さまの方から話しかけてきた。坂野惇子の人生でものすごく重要な瞬間です」(青山氏)
もちろんNHKの朝ドラに若き日の皇后が登場するとなれば異例中の異例だ。
「どこからも文句が出ないのは吉永小百合さんなんでしょうけど、年齢が合いません。年齢的に可能な女優で、普通じゃないプレミアム感が必要、経歴に一点の曇りもあってはならない。あとセックスアピールも一切NG、となると綾瀬はるかさんあたりしか考えられない」(青山氏)
「無難な線で考えると、演者を立てない肩なめ(後ろ姿)で処理されるのでは」(青山氏)
【羽鳥慎一が妻と視聴率を争う】
今回、羽鳥慎一アナウンサーの妻である渡辺千穂氏が脚本を書いたことも、注目ポイントだ。コラムニストの今井舞氏が指摘する。
「渡辺さんは、これまで書いてきたものは視聴率も一ケタのものが多い。朝ドラは15分の中に見どころを入れ、1週間で一つのかたまりを表現しないといけない。どこまでやれるか見物です」
『べっぴんさん』と同じ時間帯に羽鳥氏が司会を務める『モーニングショー』(テレビ朝日系)も放送される。視聴率争いも楽しみだ。
※週刊ポスト2016年10月7日号