一歩部屋の中に入ると……その人の生々しい生活が見えてくる。それぞれの違いが見えてくる。「家」を通して、バラエティ豊かな人生の形が映し出されるのです。何より興味深いのは、「家を選ぶ」ということが実は、「生き方を選択する」こととつながっている、重なっている、ということ。
家は「買うだけなら実は簡単です。でも、決めるのはとても難しい。それは、自らの生き方に向き合い、生きる覚悟を持つことだから」と演出担当・池田千尋さん(番組公式サイト)。
その他にも『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』(テレビ東京系金曜0:52〜)や『拝啓、民泊様』(TBS系火曜01:28~)など。今や「家」「すみか」をめぐるドラマは豊作期に入っているのではないでしょうか。
従来の「ホームドラマ」といえば、「家庭内の出来事を描く」ドラマのこと。つまり、「人」がテーマでした。しかし、今やドラマのテーマは「家」そのものへ。建物のデザイン、間取りから売買交渉、住宅ローン、不動産営業。家庭内外の人間関係、とりまくご近所、駅や街の雰囲気、自分の稼ぎと老後の計画、これからの人生プラン。
ハードもソフトもひっくるめた「ホーム=家」を描くドラマが面白い。これからも優れた「ホームのドラマ」が次々に生まれてくることを期待します。