芸能

「べっぴんさん」谷村美月に「難役のスペシャリスト」評

『べっぴんさん』で注目の谷村美月

 20%以上の高視聴率を記録しているNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』。戦後の混乱期、兵庫、大阪を舞台に、女性たちが子育てに追われながらも子供服店を立ち上げていく姿を描く。デビュー3年目にしてヒロインに抜擢された芳根京子(19才)に注目を集まるが、そんななかでも存在感を見せているのが明美役の谷村美月(26才)だ。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが、谷村の女優としての魅力に迫る。

 * * *
『べっぴんさん』の見どころは、何と言っても「キアリス」4人娘の奮闘。ヒロインのすみれ(芳根京子)、女学生時代の友人である良子(百田夏菜子)と君枝(土村芳)、女中の娘として育った苦労人の明美(谷村美月)が、力を合わせて店を営む姿が感動を誘っています。

 ただ、ヒロインの芳根京子さん、アイドル・ももいろクローバーZのセンターを務める百田夏菜子さん、初の連ドラレギュラー出演で「あの子は誰?」と話題を集める土村芳さんに注目が集まる中、谷村美月さんがクローズアップされる機会はあまりありません。

 谷村さんは4人の中で最年長であり、女優としてのキャリアも断トツ。「なぜ損な役回りをしているの?」と感じた人もいると思いますが、むしろそのような難しいポジションこそ谷村さんの十八番なのです。

 明美は幼少期の辛い経験から、すみれを冷たく突き放すなど暗い影を見せていましたが、良き理解者となったあとも、4人の中で唯一結婚や出産をせず孤独なまま。もともと裁縫の技術がない上に、3人の夫が帰還したことで、“明美だけ蚊帳の外”という状況が鮮明になりました。しかし、谷村さんはそんな難役を3人とほどよい距離感を保ちながら淡々と演じています。

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン