芸能

業界内の信望厚い中居正広 BIG3に並ぶ日も近い?

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、昨年末で解散したSMAPの不動のリーダー、中居正広の実像に迫る。

 * * *
 10代20代の中居正広を知る記者やリポーターらは、「全く喋ってくれなかった」「怖かった」「尖っていた」という印象を少なからずもっていたと思う。

「最後の最後まで、SMAPが5人揃ったときは緊張した」との感想を漏らすリポーターらも、「中居くんだけは、一人のときでも緊張した」と振り返っている。

 私もそうだった。いちばん最初に取材させてもらったのは『an・an』。「好きな男」ランキングの集計途中で「今年はもしかしたら木村(拓哉)くんを中居くんが抜くかもしれない」という年で、「一人で行くのは自信がない」という若い編集者の付き添いで行ったのだ。

 が、何を聞いても、うつむき加減で「そうですね」とか「そうですか?」しか言わない中居。当時、よくテレビ番組のコメントを撮りに行っていたという女性リポーターは、「これと言った話を聞けていないのに、『もういいですよね?』と、席を立たれてしまったこともある」とも言っていたっけ。

 それから20年近くが経ち、『怪しい噂の集まる図書館』(テレビ朝日系)の収録後、久しぶりに取材をさせてもらった際の中居は、「中居くん…でいいですか?」と呼び方から確認するほど緊張していた私を笑顔で出迎えてくれた。

 当時の番組内容にちなみ、中居にまつわるさまざまな噂を「シロかクロか」で答えてもらうというこちらの企画に、彼は多くのエピソードを挟み込みながら、タップリ答えてくれた。

 なかでももっとも憶えているのは、「このあいだ森(且行)くんが夢に出てきた」という話。当時はまだ「森くん」はNGワードのような時代だったので、私を含めた取材陣に再び緊張感が走ったのだが、中居は、「森くんがまた戻って来るって言うんで、どうしよう…って色々考えているところで目が覚めた」と。

 さらに中居は、現場マネジャーに「いつだっけ? 一週間ぐらい前だっけ? 俺、森くんの夢見たって言ったよね?」と確認。そこから話はさらに膨らみ、内心、「すごく面白いけど、こんな話は使えない。どうしよう」と、また冷や汗が湧き出てきたのを思い出す。

 だが、その話は「書いてOK」ということになり、以降、他メディアでも「森くん」の話が出て来るようになった。

 そのとき、もう一つ憶えているのは、同番組を始め、中居ともっとも共演が多かった後輩のKis-My-Ft2の北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太に「先輩・中居の司会ぶり」について事前取材をしたことだ。

 北山は「中居さんは勉強家」と言い、藤ヶ谷は「あのヌケ感がすごい」と評価。そして玉森は、「台本を覗いたことがある」と言い、「何も知らないときは、ゆるいカンジで進行しているように見えていたんですけれど、行間や余白にギッシリ書き込んでるんです」と教えてくれた。

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン