国内

都議会選で危機 公明党は衝撃の落選、共産党は半減も

7月の都議選で小池旋風が吹き荒れるか

 今年7月に行なわれる東京都議選で小池新党の起こす旋風は、どれほどの破壊力を秘めているのか、注目選挙区を本誌・週刊ポストが予測してみた。定数8の世田谷区では自民党が全滅する可能性も出てきている。

 敗北するのは自民党だけではない。民進党の都議団はこの2月に会派名を小池百合子都知事が掲げる「東京大改革」に似せた「東京改革議員団」に変更し、党名を隠して“抱きつき作戦”に出た。

 しかし、この作戦は有権者に見透かされて逆効果、民進党は都議選当選者1桁という自民党以上の壊滅的敗北になりそうだ。

【杉並区】(定数6)
元国会議員も落選危機か

 それを象徴するのが杉並区(定数6)。民進党は「日本歯科医師連盟」の迂回献金事件で問題になった西村正美・元参院議員という“大物”を擁立する。国会議員から都議への“天下り”は前代未聞だが、苦戦は必至の情勢だ。民進党の都連関係者も悲観的に見ている。

「杉並では前回都議選でも旧民主党の当選者はゼロ。頼みの無党派票は小池新党に流れるから、今回はもっと逆風が吹いている。有力な候補者が小池新党に鞍替えし、タマがなかった。最下位でも当選できれば儲けものではないか」

 国政では野党第一党の民進党が、小池旋風に乗った有権者に軽く吹き飛ばされてしまう。

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