政治家の縁者では、何と安倍首相の「遠戚」もいた。全国から現役高校生を国会議員会館に集めてワークショップを行なう「全国高校生未来会議」を主宰する斎木陽平氏(AO義塾塾長)だ。
安倍首相の遠縁であることを自身のツイッターで明かしている斎木氏は政治家志望で、首相宅で撮った安倍夫妻との3ショット写真をアップしたこともある。
今回、「都議選対策講座」のメンバーに入っているということは、安倍自民党ではなく小池新党にシンパシーを感じているということなのか。
リストにはアッと驚く人物までいた。本誌・週刊ポスト前号では都議選の全選挙区の情勢を分析し、小池新党が過半数(64議席)に迫る「最大62席」を獲得する可能性があることを指摘した。
その後、ネットメディアの「選挙ドットコム」が都内全域で有効回答2万2500件という大規模な電話世論調査を行ない、〈今回行なった大規模調査では小池知事への支持が都内全域で平均85.3%と高く、こうした背景から都民ファーストの会は議席を伸ばすことが予想されます〉と小池新党が本誌を上回る単独過半数の66議席を獲得するという議席予測を報じた(3月17日)。
この選挙ドットコムの編集長・増沢諒氏の名前が希望の塾の「秘密のグループ」のリストにあるのだ。
「増沢氏は塾生ではなくグループの管理者の1人」(関係者)とされるが、小池新党大躍進を予測したネットメディアの編集長が、小池塾の候補者交流サイトの管理者を務めているという“違和感”はある。
増沢氏は、塾生ではないと言うものの、何を聞いても「この件では何も答えられない」の一点張りだった。
※週刊ポスト2017年4月7日号