国際情報

朴槿恵義弟「韓国人は親日派をタブー視するのをやめるべき」

インタビューに答える申東旭氏

 朴槿恵前大統領の姉婿である申東旭(シンドンウク)氏(49)は、義姉の逮捕を「まるで魔女狩りだ」と憤りを隠さない。罷免された朴氏の後任を選ぶ韓国大統領選挙で有力とされるのは、左派政党「共に民主党」の元代表の文在寅氏と中道左派政党「国民の党」の元代表の安哲秀氏だ。これからの韓国はどのような時代を迎えるのか。4月中旬の韓国ソウルでジャーナリストの竹中明洋氏が申氏に聞いた。

 * * *
 いまや韓国の保守は完全に冬の時代を迎え、左派政権ができるのは避けられません。保守支持層のなかには、文氏よりはマシとして安氏支持へと流れる人たちも多いようですが、安氏の出身政党である「国民の党」の現在の代表の朴智元(パクチウォン)氏は、金大中政権の大統領秘書室長を務め、北朝鮮との融和を進める太陽政策に深く関わった人です。

 文氏と安氏のどちらが当選しても同じようなものだと思います。米国をはじめ国際社会が北朝鮮の核開発をやめさせるため圧力をかけている最中なのに、韓国では親北朝鮮の政権ができ、開城工業団地の再開をするかも知れない。

 そんなことをすれば、またもや北朝鮮の核開発の資金源にされるだけです。1回目は騙したほうが悪いが、2回目は騙されるほうが悪い。

〈懸念されるのは、北朝鮮との関係だけではない。日韓関係の先行きはどうなるのか〉

 盧武鉉政権時代には植民地支配に協力した人のリストを作る作業、いわば親日派狩りが行われ日本との関係を悪化させましたが、その狙いは、日本との国交正常化に踏み切り巨額の賠償を得て経済発展の道筋をつけた朴正煕元大統領の功績を否定することにあったのです。つまり日本との歴史問題を政治的に利用したのです。

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
香港の魔窟・九龍城砦のリアルな実態とは…?
《香港の魔窟・九龍城砦に住んだ日本人》アヘン密売、老いた売春婦、違法賭博…無法地帯の“ヤバい実態”とは「でも医療は充実、“ブラックジャック”がいっぱいいた」
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路とは…(写真/イメージマート)
【1500万円が戻ってこない…】「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路「経歴自慢をする人々に囲まれ、次第に疲弊して…」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン