芸能

女優・大谷直子、唯一の写真集で妊娠の過程を撮り続けた

大谷直子が伝説の写真集について振り返る

 長年にわたり映画やドラマなどで活躍し続ける女優・大谷直子の写真集は、『直子 受胎告知』(1981年5月、集英社)のみだ。6月5日に発売された『週刊ポスト』の袋とじグラビア掲載の写真は、『直子 受胎告知』に収録されなかったアザーカットの中から、写真家・稲越功一氏の著作権継承者の承諾を得て掲載したもの。なぜ、『直子 受胎告知』が生涯唯一の写真集となっているのか、妊娠中だった撮影時の思い出について、大谷みずからが語った。

 * * *
 妊娠中のヌードを撮影してもらったのは、世界で私が初めてなんじゃないかしら。写真集『直子 受胎告知』が出版されたのは1981年ですが、世間に一石を投じたと思っています。そして私の生涯唯一の写真集です。

 主演した、鈴木清順監督の映画『ツィゴイネルワイゼン』が1980年に公開され、突然、写真家の稲越功一先生から連絡があったんです。映画を観てどうしても私を撮りたくなった、着物が似合う日本の女を写真で残したいとおっしゃって。熱意が凄かったですね。当時、稲越先生は、矢沢永吉さんや沢田研二さんなど旬の方々を撮影され、乗っていらっしゃった。その方に自分が選ばれ、一も二もなく喜んでお受けしました。

「ヌードもありますよ」と言われましたが、私はヌードなんて怖くなかった。当時30歳でしたが、デビュー作の『肉弾』から始まり、映画で何度も脱いでいましたから。でも妊娠は予定外(笑い)。お引き受けした3か月後に妊娠3か月だとわかったんです。それで「妊娠の過程を7か月まで撮り続けよう」という話になりました。

 撮影は間を置きながら春から冬まで。冬には北海道の余市で、着物一枚で雪原を走ったんですよ。妊娠中だからといって心配することなく楽しみました。写真撮影は楽です、映画と違って相手がいないから(笑い)。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン