そうした“親会社の意向”は、同じ金満球団でもソフトバンクとは大きく違う。
「オーナーである孫正義氏は、カネは出すが口は出さない。だからフロントも思い切ったことができる。二軍、三軍が練習するホークスベースボールタウン筑後を50億円かけて整備し、工藤(公康)監督にリアルタイムで情報が伝わるシステムまで作り上げた。オーナーが現場を信頼して投資する仕組みだ」(球団関係者)
だからこそ団結力が生まれる。メジャー帰りの川崎宗則(36)も迷わず復帰先として古巣を選んだ。
「メジャー帰りで巨人復帰を選ばなかった岡島秀樹(帰国後はソフトバンク、横浜)や高橋尚成(同・横浜)の存在が象徴的ですし、松井秀喜だって監督になろうとしない。ソフトバンクとはだいぶ違う空気ですよ。巨人は選手たちにとっても、昔のような光輝く球団ではないのでしょう」
辛口評論で鳴らす江本孟紀氏は、かつて立ち向かったライバル球団について、そう寂しそうに呟いた。
セ・パ両リーグの球団の違いが鮮明になる交流戦は、6月18日まで続く。
※週刊ポスト2017年6月16日号